ゴム午前=上昇、円高・日経平均株価の下げで上げ幅縮小も堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、上昇。寄り付きでは、上海夜間高や株高を好感し、水準を引
き上げる限月が目立った。買い一巡後は、1ドル=148円台なで円高進行を警戒し、
日経平均株価が下げに転じたため、上げ幅を縮小したが堅調。TSR20は出来ず。

 午前11時22分現在のRSS3号は前営業日比1.9〜4.3円高。活発限月の8
月限は同2.0円高の301.9円、期先2月限は出来ず、推定出来高は395枚。
(前日夜間取引含む)。

【産地価格は高止まり】
 今年に入ってからJPXゴムRSS3号の上昇は、当初、産地相場の上昇から始まっ
た。直近のJPXゴムRSS3号の上昇は、投機的な色彩が強いが、産地は依然として
高値圏を維持している。
  2月1日、タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラのオファー価格は、
74.53バーツ(約311.54円)だったが、3月6日現在では82.53バーツ
(約344.98円)となっており、3月1日の82.61バーツに次ぐ、今年2番目
の高値となっている。
 タイオフォーはこの1カ月、日本円で約33円の上昇となった。JPXゴムRSS3
号の8月限も、2月の安値275.0円から2月22日の一代の高値306.5円まで
31.5円の上げ幅なので、上げ幅自体は同程度だ。ただ、JPXゴムRSS3号は、
調整とみられる下落をすでに行っている。タイオファーが一段高となれば、JPXゴム
RSS3号は、一代の高値を更新する動きとなりそうだ。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポール市場は、RSS3号が期中9月限のみの約定で2.4セント高。TSR
20は買い優勢となり、0.4〜2.0セント高。

 上海ゴムは小幅高。午前11時20分現在、指標限月の2024年5月限は、前営
業日55元高の1万3815元で推移。

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