【場況】 金は反発、銀はまちまち。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後 は、円高やドル建て現物相場の軟調を受けて上げ幅を縮小した。銀は4月限が下落する 一方、10月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が5〜15円高、金ミニが10.0〜 56.5円高、ゴールドスポットが40円高、銀が5.0円安〜1.3円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が3万8970枚、金ミニが5241枚、ゴール ドスポットが1万0384枚、銀が12枚。 【NY金は米FRB議長の利下げ見通しが支援】 金はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の利下げ見通しが支援要因になった。 米FRB議長は下院金融サービス委員会の公聴会で、利下げ見通しを示した。ただ利下 げ開始時期とそのペースは経済データのみに基づいて決定されると述べた。また2月の 全米雇用報告で、民間部門雇用者数は14万人増と市場予想の15万人増を下回った。 一方、米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、昨年12月時点で2024年は 25ベーシスポイント(bp)の利下げ2回が適切になる可能性が高いと考えていたと し、その後の経済指標の強さを考慮すると、現在はさらに多くの利下げを予想するのは 考えにくく、それより1回少ない可能性もあると述べた。CMEのフェドウォッチで、 年末のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は4.25〜4.50%と年4 回の利下げを織り込んでおり、利下げ期待が再び行き過ぎている可能性がある。 金先限は夜間取引で1万0321円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になっ た。円相場は1ドル=148円台後半の円高に振れた。一部の政府関係者は日本銀行が 3月か4月の金融政策決定会合でマイナス金利を解除することへの容認姿勢を示した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は軟調。きのうの海外市場では、パウエル米連邦準備理事会 (FRB)議長の利下げ見通しを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の 2149.29ドルから、利食い売りなどが出て軟調となった。 午前11時現在、2145.37ドルで推移。銀は2404セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2126.14ドル、銀が2372セント。 MINKABU PRESS
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