NY株式14日(NY時間16:20)(日本時間05:20) ダウ平均 38905.66(-137.66 -0.35%) S&P500 5150.48(-14.83 -0.29%) ナスダック 16128.53(-49.24 -0.30%) CME日経平均先物 38365(大証終比:-225 -0.59%) きょうの米株式市場でダウ平均は4日ぶりに反落。序盤は上昇して始まったものの、米国債利回りが上げ幅を拡大する中で、米株式市場も戻り売りが優勢となった。終盤に下げ幅を縮小したものの、ダウ平均は一時300ドル超下落する場面も見られていた。 取引開始前に発表になった2月の米生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、今週のCPI同様に根強いインフレを示した。一方、同時刻に発表になった小売売上高も前月比0.6%増に改善。予想は下回ったものの個人消費の底堅さを示していた。 来週のFOMC前に発表される最後の主要経済指標となったが、FRBはスタンスを変えないとの見方から序盤は買いが先行していた。しかし、短期金融市場で6月利下げ開始の確率が70%以下に下方修正され、今年の累計の利下げ幅も一時0.75%ポイント以下に織り込みが低下していた。 そのような中で、米株式市場も徐々に警戒感が高まった模様。エヌビディア<NVDA>や、スーパー・マイクロ<SMCI>など上げを先導していたマグニフィセント7の一角が売りに押されていることも雰囲気を悪化させている。テスラ<TSLA>も下落。 米住宅建設のレナー<LEN>が決算受け下落。売上高が予想を下回ったほか、第2四半期の住宅粗利益率を約22.5%と見込んでおり、予想を下回っていることも嫌気されているようだ。 電気自動車(EV)のフィスカー<FSR>が急落。前日引け後に破産申請の可能性を支援するため、アドバイザーを採用したと伝わった。 オンライン証券のロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が上昇。2月の状況報告を行っており、預かり資産の増加や取引量の急増などポジティブなデータを報告した。 スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ<DKS>が決算を受け大幅高。既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスで通期の既存店売上高が予想を下回るなど冴えない見通しを示したものの、アナリストからは保守的との指摘が出ていた。 プラットフォーム開発のセンチネルワン<S>が決算を受け大幅安。ガイダンスで通期の売上高見通しが予想に届かなかったことや、営業利益率も予想以上のマイナスを見込んだ。 ゲーム用周辺機器のタートル・ビーチ<HEAR>が大幅高。決算は不調だったものの、ゲーミングアクセサリーを手掛けるPDP社の買収を発表したことが好感されている。 アンダーアーマー<UAA>が大幅安。プランク会長がCEOに復帰する人事を発表した。ただ、投資家は今回の人事を警戒しており、アナリストからも投資判断や目標株価の引き下げが相次いだ。 USスチール<X>が続落。前日に報道で伝わっていたが、バイデン大統領が同社に対して米国資本の企業として存続するよう求めた。日本製鉄が同社の買収を計画している。 フィスカー<FSR> 0.15(-0.17 -51.94%) ロビンフッド<HOOD> 18.05(+0.89 +5.19%) ディックス・スポーティング<DKS> 216.81(+29.05 +15.47%) センチネルワン<S> 23.29(-4.65 -16.64%) タートル・ビーチ<HEAR> 13.95(+2.92 +26.47%) レナー<LEN> 152.86(-12.64 -7.64%) アンダーアーマー<UAA> 7.23(-0.87 -10.74%) USスチール<X> 38.26(-2.60 -6.36%) アップル<AAPL> 173.00(+1.87 +1.09%) マイクロソフト<MSFT> 425.22(+10.12 +2.44%) アマゾン<AMZN> 178.75(+2.20 +1.24%) アルファベットC<GOOG> 144.34(+3.57 +2.54%) テスラ<TSLA> 162.47(-7.01 -4.14%) メタ<META> 491.83(-3.74 -0.75%) AMD<AMD> 187.06(-7.73 -3.97%) エヌビディア<NVDA> 879.44(-29.44 -3.24%) イーライリリー<LLY> 760.73(+2.89 +0.38%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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