NYプラチナ市況=反落、米国債の利回り上昇が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 4)   941.6      942.8       918.6       921.2    - 22.3
         (24/ 7)   950.4      951.4       927.7       929.9    - 22.4
 パラジウム  (24/ 6)  1090.50    1091.50     1030.00     1041.30   - 49.00
         (24/ 9)  1087.50    1087.50     1039.50     1049.80   - 48.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          41,047         41,393        86,257       (-    42)
 パラジウム          3,194          4,389        19,703       (+     2)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,790.43  +  75.66
     前日  149.07/09   1.0889/91   ・ナスダック         16,103.45  + 130.27
     本日  149.16/18   1.0871/73   ・10年米国債利回り      4.33  +   0.02
・NY原油  (24/ 4)   82.72 + 1.68  ・SPDR保有金残高    831.84  +  14.98
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが22.7〜20.7ドル
安、中心限月の4月限22.3ドル安、パラジウムが49.00〜47.90ドル安、
中心限月の6月限は49.00ドル安。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、金軟調につれ安となった。日中取引では、
米国債の利回り上昇を受けて売り優勢となった。
 パラジウム6月限は米国債の利回り上昇や他の貴金属の戻りを売られたことを受けて
売り優勢となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を922.6〜942.8ドルのレンジで推移し、前日
比16.3ドル安の927.2ドルとなった。4月限は安寄りしたのち、金軟調につれ
安となった。
 日中取引は、買い戻されて934.1ドルまで戻した。その後は、米国債の利回り上
昇を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割り込むと、918.6ドルまで下落
した。
 米国のインフレ加速による米国債の利回り上昇が圧迫要因になった。またファンド筋
が買い越しに転じ、利食い売りが出たことも下げ要因になった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1071.50〜1091.50ドルのレンジで
推移し、前日比16.80ドル安の1073.50ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、米国債の利回り上昇や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。
 日中取引は、米国債の利回り上昇や他の貴金属の戻りを売られたことを受けて軟調と
なった。前日の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出て1030.00ドルま
で下落した。
 15日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの19万7306
オンス、パラジウムは601オンス減の5万2060オンス。
今日の材料
・2月のユーロ圏消費者物価指数確定値は前年同月比2.6%上昇した。速報値から変
わらず。前月は2.8%上昇だった。
・1月のユーロ圏対外貿易収支(速報値)は、114億ユーロの黒字だった。
・欧州連合(EU)の最高意思決定機関である欧州理事会は、ウクライナ軍に対する支
援を50億ユーロ(約54億4000万ドル)増額すると決定した。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスに対す
る軍事作戦を継続すると表明し、最南部ラファに部隊を進める考えを示した。一方、停
戦協議も再開する見通し。
・国際決済銀行(BIS)のカルステンス総支配人は、世界主要国が経済の「ソフトラ
ンディング(軟着陸)」に向かいつつあるものの、インフレはなお完全には克服されて
いないと警告した。
・3月のNAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は51と、2023年7月以
来8カ月ぶりの高水準に上昇した。2月は48だった。中古住宅の在庫不足が続いてい
る中で、住宅ローン金利の低下や価格環境の改善が押し上げ要因となった。
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