NYプラチナ市況=反発、米国債の利回り低下が再開

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   911.2      923.8       904.3       921.1    + 11.4
         (24/10)   918.6      933.2       914.6       930.7    + 11.0
 パラジウム  (24/ 6)   994.50    1030.50      993.00     1021.50   + 30.50
         (24/ 9)  1019.50    1034.50     1019.50     1029.60   + 30.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,374         33,938        81,098       (+    430)
 パラジウム          3,212          3,260        19,337       (+    115)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,807.37  +  47.29
     前日  151.30/32   1.0827/29   ・ナスダック         16,379.46  -  20.06
     本日  151.37/39   1.0786/88   ・10年米国債利回り      4.20  +   0.01
・NY原油  (24/ 5)   83.17 + 1.82  ・SPDR保有金残高    830.15      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比は、プラチナが10.2〜11.8ドル
高、中心限月の7月限が11.4ドル高、パラジウムが30.50〜30.60ドル
高、中心限月の6月限は30.50ドル高。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となった。欧州時
間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。日中取引では、米国債の利回り低下が再
開したことや金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調につれ高となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を904.3〜915.7ドルのレンジで推移し、前日
比1.0ドル高の910.7ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル安を受けて
買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた。
 日中取引では、米国債の利回り低下が再開したことや金堅調を受けて買い優勢となっ
た。時間外取引の高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って923.8ドルま
で上昇した。
 ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事の利下げを急ぐことはないと述べた
が、日中取引で米国債の利回り低下が再開したことが支援要因になった。堅調な米経済
指標が利回り低下を正当化するのは難しいとの見方も出ているが、米金融当局者の利下
げ予想で低下するとみられている。
 パラジウム6月限は、時間外取引を993.00〜1013.50ドルのレンジで推
移し、前日比14.00ドル高の1005.00ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ドル安一服に上値を抑えられた
が、買い戻されて下げ一服となった。
 日中取引は、米国債の利回り低下が再開したことや他の貴金属の堅調を受けて買い優
勢となった。時間外取引の高値を突破すると、1030.50ドルまで上昇した。
 27日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比206オンス増の19万
7306オンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・中国の不動産大手、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)は、
2023年の決算発表を延期した。会計上の適切な見積もりと判断を行うためにより多
くの情報を収集する必要があるとしている。
・国際司法裁判所(ICJ)は、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザのパレスチ
ナ人に基本的な食料を遅滞なく届けるために必要かつ効果的な措置を講じるよう全会一
致で命じた。
・第4四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前期比3.4%増と、
改定値の3.2%増から上方改定された。個人消費や工場など非住宅への設備投資、
州・地方政府の支出の上方改定を反映した。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比2000件減の21万件となっ
た。市場予想は21万2000件だった。
・2月の米中古住宅販売仮契約指数は前月から1.6%上昇の75.6となった。在庫
の緩やかな増加などが寄与した。市場予想は1.5%上昇だった。
・3月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は79.4と速報値の76.5から上方
改定され、2021年7月以来の高水準となった。2月は76.9だった。
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