NYプラチナ市況=続伸、ドル安で買い戻される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   953.3      958.2       942.1       952.6    +  6.1
         (24/10)   960.5      967.9       952.1       962.6    +  7.5
 パラジウム  (24/ 6)  1024.50    1051.50     1013.00     1041.30   + 19.60
         (24/ 9)  1038.50    1053.00     1033.50     1049.10   + 19.80
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          29,651         31,996        80,885       (+    786)
 パラジウム          3,231          3,286        19,708       (+     43)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,596.98  - 530.16
     前日  151.69/71   1.0836/38   ・ナスダック         16,049.08  - 228.38
     本日  151.34/36   1.0836/38   ・10年米国債利回り      4.32  -   0.04
・NY原油  (24/ 5)   86.59 + 1.16  ・SPDR保有金残高    830.73  +   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが5.8〜8.7ドル高、
中心限月の7月限が6.1ドル高、パラジウムが19.60〜19.80ドル高、中心
限月の6月限は19.60ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、買い戻し一巡後に上げ一服となった。日中取引では、手じまい
売り一巡後に米新規失業保険申請件数の増加や金堅調を受けて押し目を買われた。ただ
ドル安が一服すると、上げ一服となった。
 パラジウム6月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ7月限は時間外取引を949.8〜956.8ドルのレンジで推移し、前日
比16.9ドル高の951.2ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル安や金堅
調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻し一巡後に上げ一服となっ
た。
 日中取引では、手じまい売りが出て945.4ドルまで下落したのち、米新規失業保
険申請件数の増加や金堅調を受けて押し目を買われた。時間外取引の高値を突破し、3
月15日以来の高値958.2ドルを付けた。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服
となり、942.1ドルまで下落した。
 米新規失業保険申請件数は前週比9000件増の22万1000件となった。市場予
想の21万4000件を上回り、労働市場の緩和を示唆した。また米金融当局者の利下
げ発言も支援要因になったが、インフレ鈍化は厳しいものになるとの見方もあり、ドル
安は一服した。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1013.00〜1033.00ドルのレンジで
推移し、前日比4.20ドル安の1017.50ドルとなった。6月限は高寄りしたの
ち、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、戻りを
売られた。
 日中取引は、買い戻されたことに加え、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて上値を伸
ばし、1051.50ドルまで上昇した。その後は、ドル安一服を受けて上げ一服とな
った。
 3日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比5057オンス増の20万
2314オンス、パラジウムは同変わらずの5万1464オンス。
今日の材料
・3月のユーロ圏HCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.3と、前
月の49.2から上昇。好不況の分かれ目となる50を2023年5月以来初めて上回
った。速報値の49.9から上方修正された。3月のサービス部門PMIは51.5
と、前月の50.2から上昇。速報値の51.1から上方修正された。
・2月のユーロ圏の生産者物価指数は前年比8.3%低下となった。市場予想は8.5
%低下、前月は8.0%低下。
・米新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比9000件増の22万1000件
となった。市場予想は21万4000件だった。2カ月ぶりの高水準となり、労働市場
を巡る状況が次第に緩和しつつある兆候を示唆した。
・2月の米貿易収支の赤字額は前月比1.9%増の689億ドルとなった。増加は2カ
月連続。輸出が過去最高を記録したものの、輸入の急増で相殺された。市場予想は
673億ドルだった。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、連邦準備理事会(FRB)がインフレ率を
目標の2%に戻す最大の障害は住宅サービスセクターにおける持続的かつ異常な価格上
昇だと述べた。
・欧州中央銀行(ECB)が公表した3月6〜7日の理事会の議事要旨で、インフレ率
が目標とする2%に戻りつつあるとの認識を示し、利下げを実施する論拠が強まってい
るとの確信を強めていることが分かった。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、連邦準備理事会(FRB)は利下げに着
手する前に「時間をかけて対応するのが賢明」と述べた。
・米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、先月の連邦公開市場委員会(FOM
C)では年内2回の利下げを見込んだが、「インフレ率が横ばいで推移し続けるなら、
利下げを行う必要があるのか疑問視される」と述べた。
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