シカゴコーン市況=揃って反発、玉整理基調のなか今春の作付懸念が浮上

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/05     431.00      435.75      430.75      434.25      + 3.00
  2024/07     442.00      446.75      442.00      445.75      + 3.25
  2024/09     452.00      455.50      451.75      454.75      + 2.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       451,433         441,136        1,557,580 (- 2,145)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(4月5日までの週)
 生産量:日量105万6000バレル (前週比 1万7000バレル減)
 在 庫: 2620万8000バレル (前週比20万8000バレル減)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(4月16日−4月20日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは揃って反発。終値の前営業日比は0.50〜3.25セント高。中心限月の
5月限は3.00セント高の434.25セント。

 11日発表の米農務省(USDA)発表の月例需給報告を控えた玉整理基調のなか買
い優勢となった。また、コーン価格の低迷が続くなかで、今春の米国のコーン作付面積
が3月末に発表された作付意向を下回る可能性があるとの懸念も買いを支援する要因に
なった。
 5月限は431セントで取引を開始し、その直後に430.75セントの安値を付け
たがすぐに浮上。その後は引けを迎えるまで432セントを下値支持線とする足取りが
続いた。概ね435セントを上値抵抗線として意識する狭いレンジ内で高下が続き、
シカゴの時間帯には435.75セントに達したが、この上昇も一時的な動きにとどま
り、その後も432〜435セントレンジ内での高下が続くなど、限られたレンジ内で
の高下に終始した。
 米エネルギー省発表の4月5日までの週における1日当たりの平均エタノール生産
量は前週比1万7000バレル減の105万6000バレルだった。一方、4月5日
時点のエタノール在庫は前週比20万8000バレル減の2620万8000バレルだ
った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー中部からエリー湖にかえての南東部に沿って
降雨が発生。中西部のその他の地域では穏やかななか降雨は発生していない。10日の
最高気温は15〜24℃。コーンベルト東部では4月7日時点の表土の土壌水分が過剰
となっている比率がオハイオ州では68%、インディアナ州では35%に達するなか、
広い範囲で農作業が滞っている。
 今後もコーンベルト東部では雨が降り続く見通し。また、中西部ではこの数日は低温
が続くだろう。
 シカゴ小麦は小幅反発。前日に大きく値を落とした後の反動から買い戻されて、期近
5月限は前日の高値を上抜き567.25セントに達する場面も見られたが、ドル高や
USDA月例需給報告を控えた玉整理から値位置を落とし、大きく上げ幅を縮小して終
了。期近5月限は前日比0.75セント高の558.50セントで引けた。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは概ね降雨の発生は無く農作業や冬小麦の生育が進行。また南東部の雨
も次第に止んでいる。
 一方米南部産地ではテキサス州東部からミッシシッピ—デルタにかけての地域では雨
が降り続くなか、局地的に降雨が発生。雷雨や雹、強風が続いているが、低気圧の移動
に伴いメキシコ湾岸地域からルイジアナ州およびフロリダ州西部では10日までに
荒天が広がる可能性が高まっている。
 4月15〜19日にかけてハイプレーンズ北部では平年以下まで気温が低下する見込
み。
今日の材料
・米中西部一部では雷雨や雹が発生するもその他の地域では暖かな穏やかな天気に。
・米コーンベルト一部では土壌水分が過剰な状態に。
・米中西部では目先は雨がちな天気が見込まれる。
・米プレーンズでは穏やかな天気のなか冬小麦の生育が進行。
・米南部産地では荒天が広がる。
・4月5日までの週における1日当たりの平均エタノール生産量は前週比1万7000
 バレル減の105万6000バレル。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。