石油週間展望=高値更新の可能性、イランのイスラエル攻撃が焦点

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [4月15日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     4 月 8 日〜 4 月 12 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    83,000( 8)    83,000( 8)   83,000        ±0
灯  油  先限   82,000    83,000( 8)    83,000( 8)   83,000        ±0
原  油 9月限   80,110    81,500(12)    78,530( 8)   80,960       +840
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                                        4 月 8 日〜 4 月 11 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値      安 値     終 値   前週末比
  NY原油  5 月限     86.10    87.10( 8)    84.55(10)  85.02      -1.89
ブレント原油  6 月限     90.09    91.10( 8)    88.78( 8)  89.74      -1.43
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12日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 153.24 前週末比 2.04円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油5月限は一代高値を更新しているため、期近つな
ぎ足ベースで見るが、次の上値目標は昨年9月28日の高値95.03ドルから12月
12日の安値67.71ドルまでの下げ幅の78.6%戻しに当たる89.18ドルと
なろうとした。

【NY原油は上げ一服感も高値更新の可能性残る】
 ニューヨーク原油5月限は5日に87.63ドルまで上昇した後、その後上げ一服で
高値圏のもみ合いとなっている。前回の当欄で指摘した上値目標である89.18ドル
はまだ達成していない。
 目先の焦点はこれで天井なのか、さらに高値更新があるのかになりそうだが、22日
の5月限の納会までにもうひと上げさせたい買い越しファンドの意向を考えると、さら
に高値を更新する可能性の方が高いだろう。16日の上弦辺りに押し目底があり、24
日の満月に向けて天井を形成するような上昇相場を予想したい。

 材料的には、前回の当欄で一触即発としたイスラエルとイランを中心とした中東情勢
の緊迫化が引き続き注目される。11日の米ウォールストリート・ジャーナルが、48
時間以内にイランがイスラエルを攻撃する可能性を指摘するなど煽る記事も散見される
が、米英独仏などの欧米諸国がイランに自制するように説得しているとの報道もある。
いずれにせよ、攻撃の一報が報じられた場合は急反発して、さらに高値を更新する可能
性が高そうだ。
 仮にイランとイスラエルが交戦を開始した場合は、その期間や規模が注目されるが、
原油相場にとってホルムズ海峡閉鎖で供給ストップというのが最悪のシナリオとなる。
そこまで行かなくても両国が戦争状態になれば、そのまま100ドル台に乗せる可能性
が高い。
 ロシア・ウクライナの軍事衝突に関しては、11日にロシアが再び広範にウクライナ
のエネルギー施設に対して大規模なミサイル、ドローン(無人機)攻撃を行った。これ
にともなってウクライナはまた深刻な電力危機に陥っている。東部のハルキウ州を中心
に20万人以上に電力が供給されていないという。報復が報復を呼ぶ展開となっている
が、原油供給面での最悪のシナリオとなる黒海沿岸のロシアの原油積み出し港であるノ
ヴォロシスク攻撃は今のところ回避されている。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は3万8000ドル台半ばを中心とし
たもみ合い。まだ本格的な調整入りの感じではなく、高値圏でのもみ合いの範疇に収ま
っている。
 ドルインデックスは急激にドル高が進展しており、直近は105ポイント台に乗せて
きた。

【今年、来年ともに世界石油需要の伸びを据え置き=OPEC月報】
 11日に発表された石油輸出国機構(OPEC)の月報では、2024年の世界石油
需要見通しの伸びを日量225万バレル、2025年を同185万バレルとして、とも
に前回から据え置いた。夏場の旺盛な燃料需要を予想しており、2024年の世界石油
需要の伸びは比較的強いとしている。いわば生産国側の楽観的な見方とも言えるが、消
費国側の国際エネルギー機関(IEA)の月報が12日に発表されるため、その対比に
注目したい。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である9月限は一代高値を更新するなか、8万円の節目で上値が重
かったが、11日の陽線で再び、それを上回ると、12日にはさらに高値を更新した。
ただ日足は十字線に近い形となった。
 ガソリン先限は3日に名目値で8万3000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油5月限はこれまでの上昇に対して上げ一服感。直近は85ドルの節
目が支持線として意識されており、日足は陰線と陽線を繰り返している。直近はボリン
ジャーバンドの1シグマ(85.52ドル)を下回って引けた。

<当面の予定>
15日【経済】機械受注 2024年2月(内閣府)
   【経済】小売業販売額 2024年2月確報(経済産業省)
   【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2024年2月(EUROSTAT)
   【経済】英住宅価格指数 2024年4月(ライトムーブ)
   【経済】英小売売上高 2024年3月(商務省)
   【経済】英製造業景況指数 2024年4月(ニューヨーク連銀)
   【経済】英企業在庫 2024年2月(商務省)

16日【経済】中国住宅価格指数 2024年3月(国家統計局)
   【経済】中国国内総生産 2024年1-3月期(国家統計局)
   【経済】中国小売売上高 2024年3月(国家統計局)
   【経済】中国鉱工業生産 2024年3月(国家統計局)
   【経済】ユーロ圏貿易収支 2024年2月(EUROSTAT)
   【経済】独景況感指数 2024年4月(ZEW)
   【経済】英雇用統計 2024年3月(国立統計局)
   【経済】米住宅着工・許可件数 2024年3月(商務省)
   【経済】米鉱工業生産・設備稼働率 2024年3月(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)

17日【経済】貿易収支 2024年3月速報(財務省)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2024年3月確報(EUROSTAT)
   【経済】英消費者物価指数 2024年3月(国立統計局)
   【経済】英小売物価指数 2024年3月(国立統計局)
   【経済】英生産者物価指数 2024年3月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米対米証券投資 2024年2月(財務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

18日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 4月7日-4月13日(財務省)
   【経済】第3次産業活動指数 2024年2月(経済産業省)
   【経済】ユーロ圏国際収支 2024年2月(ECB)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米製造業景況指数 2024年4月(フィラデルフィア連銀)
   【経済】米景気先行指数 2024年3月(カンファレンスボード)
   【経済】米中古住宅販売統計 2024年3月(全米不動産協会)

19日【経済】消費者物価指数 2024年3月(総務省)
   【経済】独生産者物価指数 2024年3月(連邦統計庁)
   【経済】英小売売上高 2024年3月(国立統計局)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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