NY株式16日(NY時間12:32)(日本時間01:32) ダウ平均 37892.55(+157.44 +0.42%) ナスダック 15887.37(+2.35 +0.01%) CME日経平均先物 38530(大証終比:+140 +0.36%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。中東情勢は依然として混沌としており、リスクは意識されるものの、取引開始前までに発表になった決算に良好な内容が多かったことから値ごろ感の買い戻しが出ている。ただ、米国債利回りの上昇が続いていることもありIT・ハイテク株は上値が重い。 本日は銀行株が下落。バンカメ<BAC>が決算を発表し、好調な内容ではあったものの、コスト増と商業用不動産(CRE)の損失を前倒しで計上していた。他の銀行株にも波及しているようだ。CREに関しては依然として懸念が根強い。 医療保険最大手のユナイテッドヘルス<UNH>が決算を受け上昇しており、ダウ平均をサポート。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、子会社のサイバー攻撃に関連したコストにもかかわらず、1株利益、経常収益とも予想を上回った。 モルガン・スタンレー<MS>は決算を受け上昇。主力部門のウェルス・マネジメントが予想以上に好調で、経常収益は予想を上回った。 ジョンソン&ジョンソン<JNJ>が決算を受け下落。医薬品の販売および医療機器の売上高は予想を若干上回ったものの、全体の売上高が予想範囲内であったことや、ガイダンスも保守的で若干物足りなかったようだ。 いまのところS&P500企業のうち10%弱が決算を発表しているが、5社中4社がコンセンサス予想を上回るい利益を公表しており、好調な決算シーズンをスタートさせている。ただ、今回の決算は健全な業績の上振れが期待されるが、昨年10月からの過去5カ月間の株価上昇で、その多くはすでに織り込まれているとの指摘も出ている。市場のバリュエーションは過去平均を大きく上回っており、堅調な企業業績や利下げなど、いくつかの将来の利益はすでに株価に織り込まれているという。 午後にパウエルFRB議長の講演が予定されており、利下げ期待が後退する中で内容を注目しているようだ。なお、引け後の決算ではユナイテッド航空<UAL>が発表を予定。 米地銀のマカタワ・バンク<MCBC>が急伸。ウィントラスト・ファイナンシャル<WTFC>が同銀を買収することで合意した。すべて株式交換での取引で1株14.85ドル、規模は約5億1030万ドルに相当する。 ストレージシステムのスーパー・マイクロ・コンピュータ<SMCI>が3日ぶりに反発。アナリストが目標株価を従来の600ドルから2倍以上の1500ドルに引き上げた。 モルガン・スタンレー<MS> 90.06(+3.07 +3.53%) ジョンソン&ジョンソン<JNJ> 144.13(-3.46 -2.34%) ユナイテッドヘルス<UNH> 473.77(+28.14 +6.31%) マカタワ・バンク<MCBC> 13.94(+4.01 +40.38%) ウィントラスト<WTFC> 95.25(-1.01 -1.05%) スーパー・マイクロ<SMCI> 912.08(+29.33 +3.32%) バンカメ<BAC> 34.76(-1.20 -3.32%) JPモルガン<JPM> 180.45(-2.44 -1.33%) シティグループ<C> 57.24(-1.32 -2.25%) ウェルズ・ファーゴ<WFC> 56.15(-0.83 -1.45%) アップル<AAPL> 169.35(-3.34 -1.93%) マイクロソフト<MSFT> 416.03(+2.39 +0.58%) アマゾン<AMZN> 183.88(+0.26 +0.14%) アルファベットC<GOOG> 156.49(+0.16 +0.10%) テスラ<TSLA> 156.86(-4.62 -2.86%) メタ<META> 502.77(+2.54 +0.51%) AMD<AMD> 163.06(+2.74 +1.71%) エヌビディア<NVDA> 870.50(+10.49 +1.22%) イーライリリー<LLY> 743.54(-7.23 -0.96%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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