NYプラチナ市況=続落、金反落につれ安

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   971.5      974.0       952.6       954.2    - 21.0
         (24/10)   981.8      984.0       963.7       965.0    - 20.7
 パラジウム  (24/ 6)  1024.50    1055.00     1014.50     1030.80   -  0.40
         (24/ 9)  1042.00    1047.00     1030.00     1039.00   -  0.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          30,080         31,497        81,834       (-    410)
 パラジウム          3,326          4,387        20,839       (+    338)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,753.31  -  45.66
     前日  154.72/74   1.0618/20   ・ナスダック         15,683.37  - 181.88
     本日  154.37/39   1.0673/75   ・10年米国債利回り      4.58  -   0.08
・NY原油  (24/ 5)   82.69 - 2.67  ・SPDR保有金残高    830.18  +   1.73
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比は、プラチナが21.3〜20.6ドル
安、中心限月の7月限が21.0ドル安、パラジウムが0.40ドル安〜変わらず、中
心限月の6月限は0.40ドル安。
 プラチナ7月限は続落。時間外取引は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が
利下げ先送りを示唆したことを受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、ドル安を
受けて下げ一服となった。日中取引では、押し目を買われたが、金反落をきっかけに戻
りを売られて軟調となった。
 パラジウム6月限はドル安を受けて買い戻されたが、他の貴金属の軟調に上値を抑え
られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を958.6〜974.0ドルのレンジで推移し、前日
比2.5ドル安の972.7ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、パウエル米連邦
準備理事会(FRB)議長が利下げ先送りを示唆したことを受けて売り優勢となった。
欧州時間に入ると、ドル安を受けて下げ一服となった。
 日中取引では、戻りを売られ、959.1ドルまで下落した。その後は、金堅調につ
れ高となったが、金反落をきっかけに969.0ドルで戻りを売られた。序盤の安値や
時間外取引の安値を割り込み、952.6ドルまで下落した。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日、利下げ先送りを示唆したことが圧
迫要因になった。英消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回り、ドル安に振れ、買
い戻されたが、欧州中央銀行(ECB)の6月の利下げ開始の見方に変わりがないこと
で戻りを売られた。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1014.50〜1036.50ドルのレンジで
推移し、前日比3.80ドル高の1035.00ドルとなった。6月限は安寄りしたの
ち、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げ先送りを示唆したことを受けて
軟調となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて買い戻された。
 日中取引は、他の貴金属の堅調を受けて1055.00ドルまで上昇した。その後
は、金反落をきっかけに戻りを売られ、1020.50ドルまで下落した。
 16日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比49オンス減の20万
0957オンス、パラジウムは同変わらずの5万1360オンス。
今日の材料
・3月の英消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.2%と、市場予想の3.1%
を上回った。2月は3.4%。市場ではイングランド銀行(英中央銀行)の利下げが遅
れる可能性があるとの見方が浮上している。
・3月のユーロ圏の消費者物価指数(CPI)確報値は前年比+2.4%と速報値から
変わらず。前月比も+0.8%と変わらずだった。
・サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)は、中東地域が「戦争の危険とその悲
惨な結末から」免れるよう、域内における最大限の「自制」を呼び掛けた。
・イスラエルのカッツ外相がキャメロン英外相およびドイツのベーアボック外相と会談
し、イスラエルにはイランに対応する権利があるとあらためて表明した。
・イスラエルのネタニヤフ首相は、友好国からの支援と助言に感謝しているが、イスラ
エルは自ら決断し、自国を守るために必要なあらゆることを行うと述べた。
・中国商務省は、中国の海運、物流、造船セクターを対象とした米国の調査開始に断固
反対すると表明し、自国の権利と国益を守るためにあらゆる措置を取ると警告した。
・米大統領選の激戦地ペンシルベニア州で選挙活動を行っているバイデン大統領は、
「鉄の街」ピッツバーグで中国の金属製品に対する関税引き上げを訴える。政府当局者
が明らかにした。
・欧州中央銀行(ECB)政策当局者の一連の発言から、6月の利下げ開始が引き続き
支持されているものの、その後の動きについては見解が割れていることが分かった。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ・ポルトガル中銀総裁は、ECB
が2回の利下げを行ったとしても、金融政策は制約的な領域にとどまるとの認識を示し
た。
・国際通貨基金(IMF)のビトール・ガスパール財政局長は、中国は不動産危機を一
刻も早く解決する必要があると述べた。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米経済が2月下旬以降「わずかに拡大」
したほか、企業のコスト転嫁がさらに難しくなったと指摘した。
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