中東情勢受けて往って来い=東京為替概況 前日の海外市場のドル高基調を受けて154円台後半でスタートしたドル円。154円60銭前後での推移が続いていたが、中東情勢を受けたリスク回避の円買いドル買いに一気に値を落とす場面が見られた。イスラエルが、イランの複数地点を攻撃、シリア、イラクなども攻撃したとの報道が見られ、リスク警戒の動きが一気に広がった。イランの核姿勢を攻撃したとの報道もありリスク警戒を誘った。 ドル円は159円59銭までと1円強の大きな下落。リスク警戒が強まり、米債利回りが低下(安全資産とされる米債の買い)、NY原油の大幅高などが見られ、ドル売り円買いにつながった。 ドル円を除くとリスク回避のドル買いがみられユーロドルが1.0640ドル台から1.0611ドルまで下げる展開。その結果、クロス円はドル円以上に下げており、ユーロ円は164円60円台から163円03銭まで大きく下げる展開となった。リスク感応度の高い豪ドルなども売りが優勢で、対ドルで0.6420ドル台から0.6363まで下落。豪ドル円は99円30銭台から97円78銭までの下げとなっている。 もっとも、下げ一巡後は円売りとなった。イランの通信社タスニム通信が、イランのイスファハーン核施設は無事と報じ、リスク警戒が後退した。イラン国営放送も大規模な攻撃などはなかったと報じた。 ドル円は154円40銭台まで上昇し、かなりの部分を往って来いとなった。ユーロ円は164円30銭台と安値から1円30銭の上昇。 MINKABU PRESS 山岡和雅
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