きょうのユーロドルは緩やかな上昇を見せており、1.17ドルちょうど付近での推移となっている。一方、ユーロ円は円安が強まっていることから、184円台半ばに上昇。 ユーロドルは、全体的にレンジ取引に終始している状況だが、リスクは下方向に傾きつつあるとの指摘も聞かれる。ホルムズ海峡の情勢は出口が一向に見えず、原油価格が当面高止まりする可能性も警戒されている。これはユーロ圏経済に追加的な下押し圧力を与える可能性があり、EU当局者もスタグフレーションの可能性を警告。さらにトランプ大統領による欧州自動車への追加関税は、すでに高エネルギー価格に苦しむ欧州産業に対し、貿易摩擦を一段と悪化させるリスクもある。 こうした脆弱な成長環境下で、ECBが積極的に利上げに踏み切れば、景気へのさらなる打撃となる可能性が高いとの指摘も出ている。欧州債務危機の最中に利上げを実施した2011年の記憶もあり、市場では年末までに織り込まれている3回以上の利上げ期待をさらに積み増すことに慎重な見方も根強い。そのため、利上げ期待の急速な後退リスクも意識され、金利面からのユーロドル上昇余地は限られると見ているという。 EUR/USD 1.1698 EUR/JPY 184.66 EUR/GBP 0.8632 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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