NYプラチナ市況=反落、ドル安一服が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   949.4      960.3       936.5       943.8    - 10.7
         (24/10)   959.5      970.0       948.9       955.3    - 10.2
 パラジウム  (24/ 6)  1030.50    1046.50     1003.50     1026.40   - 12.10
         (24/ 9)  1036.50    1043.00     1014.00     1035.20   - 12.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          28,625         26,512        82,974       (+    568)
 パラジウム          3,596          3,086        20,493       (-    201)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,986.40  + 211.02
     前日  154.63/65   1.0642/44   ・ナスダック         15,282.01  - 319.49
     本日  154.63/65   1.0655/57   ・10年米国債利回り      4.62  -   0.02
・NY原油  (24/ 5)   83.14 + 0.41  ・SPDR保有金残高    827.59      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比は、プラチナが11.2〜8.4ドル
安、中心限月の7月限が10.7ドル安、パラジウムが12.10〜12.00ドル
安、中心限月の6月限は12.10ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引は、イスラエルのイラン攻撃を背景とした金急伸
につれ高となったが、金が上げ一服となると上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買
い戻されたが、戻りは売られて軟調となった。日中取引では、ドル安一服を受けて軟調
となった。
 パラジウム6月限は金急伸につれ高となる場面も見られたが、欧州時間に売り圧力が
強まった。日中取引では、買い戻されて下げ一服となった。
 プラチナ7月限は時間外取引を939.6〜960.3ドルのレンジで推移し、前日
比14.2ドル安の940.3ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、イスラエルの
イラン攻撃を背景とした金急伸につれ高となったが、金が上げ一服となると上値を抑え
られた。欧州時間に入ると、買い戻されたが、戻りは売られて軟調となった。
 日中取引では、936.5ドルまで下落したのち、ドル安を受けて下げ一服となっ
た。ただドル高が再開すると、946.0ドルで戻りを売られた。
 イスラエルのイラン攻撃による金の乱高下につられたが、米連邦準備理事会(FR
B)の利下げ観測後退を受けて戻りは売られた。中東情勢の先行き懸念が残るが、米F
RBの利下げは9月以降、年1回になるとの見方が強い。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1004.00〜1046.50ドルのレンジで
推移し、前日比28.50ドル安の1010.00ドルとなった。6月限は安寄りした
のち、イスラエルのイラン攻撃を受けて乱高下したが、欧州時間に入ると、戻りを売ら
れて軟調となった。
 日中取引は、1003.50ドルまで下落したのち、ドル安を受けて下げ一服となっ
た。その後は、ドル安再開を受けて1034.50ドルで上げ一服となった。
 18日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの20万0957
オンス、パラジウムは同変わらずの5万1360オンス。
今日の材料
・イラン高官は、同国が直ちにイスラエルに反撃する計画はないと報じた。
・主要7カ国(G7)外相会合は、イスラエルがイランを攻撃したとの報道を受け、両
国の対立拡大の回避へ引き続き努力すると表明した。
・ 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ECB
は年内に複数回の利下げを行う可能性があるとし、6月と7月に連続で利下げすること
も選択肢になるとの考えを示した。
・イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は、向こう3年間インフレ率は
中央銀行が目標とする2%近辺で推移するとの見方を示した。
・ブリンケン米国務長官は、人権を著しく侵害している個人や治安部隊への軍事支援を
禁止する米国のリーヒー法をイスラエルが違反しているとの報道について質問され、近
く結果が公表されると述べた。
・米財務省は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸でパレスチナ人を攻撃した「過激派」
の入植者2人のための数万ドルの資金調達を支援したとして2団体に制裁を科すと発表
した。
・ブリンケン米国務長官は、イスラエルがイランに反撃したとの報道について、米国は
中東地域の緊張緩和に尽力しており、いかなる攻撃作戦にも関与していないと述べた。
・国際通貨基金(IMF)は、中東とウクライナ情勢を巡る見解の相違から国際通貨金
融委員会(IMFC)の共同声明を取りまとめることができず、紛争がもたらす経済的
リスクに対する認識を示す議長声明を代わりに発表した。
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