NYプラチナ市況=続落、中東の衝突回避による金急落で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 7)   944.0      946.9       925.6       931.3    - 12.5
         (24/10)   955.0      956.9       938.1       943.7    - 11.6
 パラジウム  (24/ 6)  1034.00    1035.50     1006.00     1015.60   - 10.80
         (24/ 9)  1030.00    1040.00     1018.50     1024.70   - 10.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          27,624         28,909        83,738       (+    764)
 パラジウム          3,203          3,719        20,711       (+    218)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,239.98  + 253.58
     前日  154.63/65   1.0655/57   ・ナスダック         15,451.31  + 169.30
     本日  154.83/85   1.0653/55   ・10年米国債利回り      4.62  -   0.00
・NY原油  (24/ 5)   82.85 - 0.29  ・SPDR保有金残高    831.91  +   4.32
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比は、プラチナが11.2〜8.4ドル
安、中心限月の7月限が10.7ドル安、パラジウムが12.10〜12.00ドル
安、中心限月の6月限は12.10ドル安。
 プラチナ7月限は続落。時間外取引は、ドル安が下支えになったが、金軟調に上値を
抑えられた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。日中取引では、序
盤の売り一巡後はドル安を受けて買い戻されたが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限はドル安が下支えになったが、他の貴金属の軟調を受けて戻りを売
られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を930.9〜946.9ドルのレンジで推移し、前日
比11.3ドル安の932.5ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、ドル安が下支
えになったが、金軟調に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優
勢となった。
 日中取引では、金軟調につれ安となり、2日以来の安値925.6ドルを付けた。売
り一巡後はドル安を受けて買い戻されたが、金軟調を受けて939.4ドルで戻りを売
られた。
 イランは、19日に受けた攻撃を調査しているとし、現時点でイスラエルとの関連は
証明されていないとした。イスラエルとイランの衝突が回避され、金に利食い売りが出
たことが圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ先送りの見方も下げ
要因である。
 パラジウム6月限は、時間外取引を1010.00〜1035.50ドルのレンジで
推移し、前日比11.90ドル安の1014.50ドルとなった。6月限は高寄りした
のち、ドル安が下支えになったが、他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られた。欧州時
間に入ると、ドル高を受けて軟調となった。
 日中取引は、1006.00ドルまで下落したのち、ドル安を受けて下げ一服となっ
た。その後は、他の貴金属の軟調を受けて1034.00ドルで戻りを売られた。
 19日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの20万0957
オンス、パラジウムは同変わらずの5万1360オンス。
今日の材料
・米軍が駐留しているイラク西部アンバル州のアル・アサド空軍基地に向け武装ドロー
ン(無人機)が発射されたと米当局者が述べた。
・欧州連合(EU)統計局は、イタリアの昨年の財政赤字は対国内総生産(GDP)比
で7.4%と3月時点の推計7.2%から拡大し、欧州連合(EU)内で群を抜いて高
かったと発表した。
・欧州連合(EU)外相は、イランがイスラエルをミサイルやドローン(無人機)で攻
撃したことを受け、対イラン制裁の拡大で原則的に合意した。
・バイデン米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した。米国でウク
ライナ支援法が成立すれば早急に、ウクライナのニーズを満たす「かなり」の安全保障
支援を新たに提供すると伝えた。
・イタリア中央銀行は、今年第1四半期の国内総生産(GDP)が小幅なプラス成長に
なったもようだとの見方を示した。製造業の低迷は続いているという。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ECBの
利下げはフランスの財政引き締めに向けた適切な環境を整えるのに役立つと述べた。
・4月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス14.7と、前月のマイナス
14.9から0.2ポイント改善した。市場予想はマイナス14.4だった。
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