シカゴ大豆市況=堅調、アルゼンチンのストを受けた大豆粕高受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05   1,158.50    1,171.75    1,157.00    1,160.75     + 1.25
   2024/07   1,176.00    1,190.25    1,175.00    1,182.00     + 4.75
   2024/08   1,179.50    1,193.00    1,178.50    1,185.25     + 4.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       309,193          252,752        743,817  (- 37,231)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(4月25日までの週)
 大 豆:25万0332トン(前週改定値:44万3508トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(4月28日までの週)
 大豆:作付け:18%(前週8%、前年16%、平年10%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月5日−5月9日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は堅調、期近の主要限月は下落。終値の前営業日比は1.25〜4.75セント
高。中心限月の7月限は4.75セント高の1182.00セント。
 アルゼンチンでのストを受けて供給不安が高まるなか大豆粕が大幅高となったことで
大豆も買い優勢で運ばれた。ただ、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は依然
として低い水準にあったことで上げ幅は限られた。

 7月限は1176セントで取引を開始した後は欧州の時間帯終盤までじり高で運ばれ
た。シカゴの時間帯を迎えると大豆粕高が手がかりとなり1189セント台まで急伸。
すぐに売り崩されたが1175セントの安値に達した後に買い戻されて1190.25
セントの高値まで浮上。高値からは値を落としたが堅調な足取りは維持して終えた。
 米農務省(USDA)発表の4月25日までの大豆週間輸出検証高は25万0332
トンで前週の44万3508トンを下回った。累計輸出量は3874万7671トンで
前年同時期の4745万7451トンをおよそ18%下回った。
 USDAによると4月28日時点の大豆作付進捗率は18%で前年の16%、平年の
10%を上回った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは、北部では気温が低下するなか降雨が発生し、風も吹いている。一
方、オハイオバレーでは暖かな天気が広がっている。29日の最高気温はミネソタ北部
では7℃前後ながらオハイオ州の一部では26℃前後まで上昇するもよう。コーンベル
ト西部では今月26〜27日にかけての竜巻により発生した被害からの普及作業が続け
られている。
 現在、ミシシッピバレー北部を通過中の低気圧は勢力を弱めながら北東部に進む見込
み。プレーンズ中部には週半ばに荒天が見込まれるが、プレーンズからミシシッピーバ
レーにかけての地域では激しい雷雨や強風、雹、局地的な竜巻発生の恐れが残るほか、
プレーンズ東部、中西部での今後5日間の雨量は25〜75ミリに達する見通しとなっ
ている。6日間予報に関しては5月4〜8日は気温及び雨量は全国的に平年並〜平年を
上回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズでは週末は荒天の後で天気が回復したが、ダコタ州では引き続き散発的な
降雨が発生。この数日間ネブラスカ以南で竜巻が発生し被害が出ている。また、ここ最
近の荒天にもかかわらず、所々で土壌水分が乾燥している地域が見受けられる。

 米国南部ではミシシッピバレー中部からテキサス州北部にかけての地域で散発的な降
雨または雷雨が発生。荒天のリスクは後退しているが、依然として雷雨が発生しまとま
った雨量を伴う降雨やこれを受けた鉄砲水が発生。一方南東部では暖かな気温に恵まれ
るなか、冬小麦の生育やコーン、大豆の生育作業が進行している。
 今週はプレーンズからミシシッピーバレーにかけての地域では激しい雷雨や強風、
雹、局地的な竜巻発生の恐れが残るほかプレーンズ東部、中西部での今後5日間の雨量
は25〜75ミリに達する見通し。
 大豆製品は、大豆粕はアルゼンチンでの圧砕業者によるストに伴う供給不安を受けて
急伸した。大豆粕7月限は前日比9.60ドル高の354.30ドルで終了。大豆油は
ストラドルに絡んだ売りや原油安を受けて軟調。

今日の材料
・コーンベルト北部では気温が低下するなか降雨が発生し、風も残る。
・コーンベルト西部では穏やかな天気が広がる。
・コーンベルト西部では今月26〜27日にかけての竜巻により発生した被害からの
 普及作業が継続中。
・米中西部での今後5日間の雨量は25〜75ミリに達する見通し。
・4月25日までの大豆週間輸出検証高は25万0332トンで前週の44万
 3508トンを下回る。
・4月28日時点の大豆作付進捗率は18%で前年の16%、平年の10%を上回る。
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