シカゴ大豆市況=揃って反発、米産地の荒天懸念から作付け鈍化リスク

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,145.00    1,156.25    1,141.00     1,155.75      +10.25
   2024/07   1,161.00    1,171.50    1,156.25     1,170.25      + 7.25
   2024/08   1,163.00    1,173.00    1,159.00     1,171.75      + 6.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物       147,531       235,166         722,851   (-  1,896)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月7日−5月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は4.50〜10.25セント高。中心限月の
7月限は7.25セント高の1170.25セント。
 前日に大きく値を下げた後の修正から買い戻し優勢となった。また、これまで米産地
の大豆作付は順調に進行してきたが、今週後半は再び荒天になることが見込まれ、作付
けペースが鈍化するリスクが高まっていることも強気材料となった。
 7月限は1161セントで取引を開始した後は前日の軟調地合いが尾を引き暫く11
57〜1160セントを中心とするレンジで高下する低迷場面となりこの間に115
6.25セントの安値を付けた。シカゴの時間帯を迎えると買い戻す動きが広がって急
速に地合いを引き締め、終盤には1171.50セントの高値に浮上。高値では転売が
見られたが押しは浅く、高値に近い水準を維持して引けを迎えた。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、散発的な降雨は五大湖周辺地域に集中しており、その他の地域で
は降雨の発生は無くコーン及び大豆の作付けなどの農作業が進行。
 ただ、今週半ば以降は西部から低気圧が到来することでまとまった雨量を伴う降雨や
雷雨が発生するだろう。プレーンズ中部および南部からミシシッピーバレー中部および
南部での雨量は25〜75ミリに達するもよう。同時に強風や雹、一部では竜巻も発生
するだろう。この降雨はコーンベルト西部およびプレーンズ中部と南部の乾燥状況を改
善させると期待される。6〜10日間予報については5月6〜10日はハイプレーンズ
及び西部の多くの地域で気温が平年以下〜平年並となるが、中部および東部では平年並
〜平年を上回るもよう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズ南部では1日朝方に一部で散発的な降雨が発生。ネブラスカ州以南では再
び荒天となる見込み。一方モンタナ州を中心とする中〜南部ではところどころで土壌水
分の乾燥が進んでいる。
 南部では暖かな中、降雨の発生は無く農作業や穀物の生育が順調に進行。降雨は極南
部または大西洋沿岸南部に限られている。
 大豆製品は、大豆粕は今週に入ってから大きく値を切り上げた後で修正のための転売
が続き軟調で終えた。大豆油は大豆の堅調に追随高。大豆粕とのストラドルに絡んだ買
いも入ったもよう。大豆粕7月限の終値は前日比2.90ドル安349.00ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは、散発的な降雨は五大湖周辺地域に集中。
・米コーンベルトでは五大湖周辺地域以外では農作業が進行。
・今週半ば以降、米中西部では再び荒天に。
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