海外市況サマリー(3日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/ 6 2,308.6    -1.0  シカゴ大豆  2024/ 5 1,215.00  +16.00
NY銀     2024/ 5 2,669.0   -13.9  シカゴコーン 2024/ 5   460.25   +0.50
NYプラ    2024/ 7   965.3    +2.7  NY原油   2024/ 5    78.11   -0.84
NYパラ    2024/ 6  948.40   +9.30  ドル・円               152.90   -0.62
*ドル・円は日本時間の午前5時40分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時151円台に下落
 NY為替市場、ドル円は一時151円台に下落した。この日発表になった米雇用統計
を受けてドル売りが強まっている。非農業部門雇用者数(NFP)は17.5万人増と
基準の20万人を割り込み、予想も大きく下回った。失業率も3.9%に悪化したほ
か、注目の平均時給も前年比3.9%と4%を下回り、21年6月以来の低水準に鈍化
した。
 雇用の冷え込みを示す数字であり、短期金融市場では年内2回の利下げ期待を完全に
織り込む動きが一時復活していた。ドル円は、上値では介入警戒感もある中、ロング勢
の見切り売りが強まったようだ。ただ、下値では根強い買いも依然として見られ、一時
153円台に戻す場面も見られた。今週は160円台まで急上昇する場面も見られた
が、財務省の介入観測が2回あり、そこから急落している。150円に接近すればさす
がに値ごろ感も出るようだ。
◎NY貴金属=金が続落、予想以下の米雇用統計も戻りを売られる
 ニューヨーク金は小幅続落、銀は反落。
 金6月限は小幅続落。時間外取引では、ドル安が下支えになったが、米連邦準備理事
会(FRB)の利下げ観測後退を受けて戻りを売られた。日中取引では、米雇用統計で
雇用の伸びが予想以上に鈍化したことが支援要因になったが、戻りは売られて軟調とな
った。
 銀7月限は米雇用統計で雇用の伸びが予想以上に鈍化したが、ドル安一服や金の戻り
を売られたことを受けて軟調となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。日中取引で
は、米雇用統計で雇用の伸びが予想以上に鈍化したことが支援要因になったが、ドル安
が一服すると、上げ一服となった。
 パラジウム6月限は予想以下の米雇用統計や買い戻しが入ったことを受けて買い優勢
となった。
◎LME=反発、予想以下の米雇用統計が支援
 アルミ3カ月物は反発。2530.5ドルと小高く取引を開始。ドル安が下支えにな
ったが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられた。その後
は、予想以下の米雇用統計を受けて地合いを引き締めると、2572.0ドルまで上昇
した。ただドル安一服に上値を抑えられた。
 銅3カ月物は反発。買い戻され、9815ドルで堅調に取引を開始。その後は、米連
邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退に上値を抑えられたが、買い戻されて堅調と
なった。予想以下の米雇用統計も支援要因となり、9941.5ドルまで上昇した。そ
の後は、ドル安一服に上値を抑えられたが押し目は買われた。

◎NY原油=反落、カナダのパイプライン拡張で3倍の輸送量
 ニューヨーク原油は反落。
 この日発表された4月の米雇用統計が弱気な内容となったことで再びドル安に振れ
て、利下げ開始時期が早まるとの見方から米株が上昇するなど支援材料は揃ったもの
の、ガザ停戦協議が進行中のため様子見ムードが強いうえ、今週の米エネルギー情報局
(EIA)の週報で原油在庫が急増していたうえ、カナダの原油パイプライン拡張工事
が完了して今月から本格輸送を開始して従来の3倍の輸送量になったことで、北米の原
油供給量が増すとの見方が圧迫要因となった。下げ幅は大きくないが、さらに底割れす
る展開。
 改質ガソリンは期近から急反落、ヒーティングオイルは総じて小幅高。原油が軟調で
再び底割れしたことに圧迫されるなか、今週のEIA週報で在庫が増加していたガソリ
ンは崩れたが、在庫が減少していたヒーティングオイルは下値が堅かった。
◎シカゴ大豆・コーン=続伸、大豆は伯南部の洪水で収穫放棄懸念で大幅高
 大豆は大幅続伸。
 米雇用統計発表後のドル安や米株高のなか、米国産地で東部中心に降雨により作付け
作業が停滞していることに加えて、収穫中のブラジル産地の南部で洪水が発生して収穫
放棄懸念が出ていることでさらに買われる展開となった。また先月末に実施が見送られ
たアルゼンチンの油糧種子加工業者のストライキだが、それを警戒した大豆粕の上昇が
続いていることも好感された。5月に入ってからの安値からの急反発で、売り方の踏み
も入りやすくなった。
 コーンは総じて続伸。
 米雇用統計発表後のドル安や米株高のなか、大豆と小麦がさらに上昇したことや、ア
ルゼンチンのブエノスアイレス穀物取引所が現在収穫中の同国のコーン生産高見通しを
下方修正したことに支援されたものの、米大手取引員のストーンXがブラジル産コーン
の生産高見通しを上方修正したこともあり、大豆や小麦ほどの騰勢はなく、受渡通知期
間に入っている5月当限が441枚の大量の通知量で唯一下落したこともあり、高値か
らは上げ幅を縮小した。
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