●レビュー原油、地政学リスク緩和と在庫増で急落=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 2日のニューヨーク原油先物相場は、前日比0.05ドル安の78.95ドル。イス
ラエルとハマスの休戦合意期待が上値を圧迫する展開が続いており、6月限は小幅安に
なった。ハマス幹部から合意に前向きな発言も聞かれている。一方で、石油輸出国機構
(OPEC)プラスが減産延長を検討中との報道もあり、前日の急落の反動もあって安
値修正を進める動きも見られた。結果的に7月限以降は小幅高になった。
 3日のニューヨーク原油先物相場は、前日比0.84ドル安の78.11ドル。イス
ラエルとハマスの休戦合意が近いとの見方が維持される中、上値の重さも維持された。
週末にも何等かの進展がみられるのではないかとの見方から、ファンドが買い玉整理に
動いている。また、4月雇用統計が低調な数値になったこともネガティブ。米需要環境
に対して慎重な見方が優勢になった。為替はドル安に振れているが、影響は限定的だっ
た。
 6日のニューヨーク原油先物相場は、前日比0.37ドル高の78.48ドル。中東
情勢の評価が定まらず、売買が交錯する中で小幅高になった。ハマスが休戦案の受け入
れを表明したと報じられると、一時急落する場面も見られた。しかし、イスラエルが受
け入れるのか不透明感があることに加えて、イスラエル軍がガザ地区ラファに空爆を行
ったとの報道もあり、強弱評価が定まらない不安定な地合になった。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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