2日のニューヨーク金先物相場は、前日比1.40ドル安の2309.60ドル。3 日に4月雇用統計の発表を控えて持高調整が中心の展開になる中、小幅下落した。前日 引け後の米連邦公開市場委員会(FOMC)後は米金利低下・ドル安が進んだことで、 一時2336.10ドルまで上昇していた。しかし、戻り局面では改めて手仕舞い売り を進める動きも強く、ニューヨークタイムに急速に上げ幅を削り、最終的にマイナス圏 に沈んでいる。 3日のニューヨーク金先物相場は、前日比1.00ドル安の2308.60ドル。4 月雇用統計が低調な数値になる中、米金利低下・ドル安で一時2330.70ドルまで 上昇した。しかし、高値を維持することはできずに逆に安値1285.20ドルを付け るなど荒れた展開になった。最終的には前日比でほぼ横ばいで引けている。4月雇用統 計は、非農業部門就業者数が前月比17.5万人増(前月は31.5万人増)、失業率 が3.9%(同3.8%)、平均時給が前年比3.9%上昇(同4.1%上昇)となっ た。 6日のニューヨーク金先物相場は、前日比22.60ドル高の2331.20ドル。 特段の新規売買材料は見当たらなかったが、買い優勢の展開になった。3日の4月雇用 統計で金利水準が切り下がったことが再評価されている。本日は米長短金利、ドルとも に小動きだったが、金相場は買われている。中国現物市場が連休明けを迎えたこともポ ジティブだが、特に連休明けでまとまった買いを入れるような動きは見られなかった。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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