金・銀午前=金が続落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続落。金は円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高が一服したが、ド
ル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は期先2本が下落した。
 午前11時4分現在の前営業日比は、金標準が48〜12円安、金ミニが79.0〜
24.0円安、ゴールドスポットが変わらず、銀が2.9円安〜変わらず。
 午前11時4分現在の出来高は、金が10万4053枚、金ミニが2万5586枚、
ゴールドスポットが6万3036枚、銀が5枚。
【NY金は予想以下の米雇用統計が下支え】
 金は予想以下の米雇用統計が下支えになった。4月の米雇用統計によると、非農業部
門雇用者数は前月比17万5000人増で3月から予想以上に伸びが鈍化した。事前予
想は24万3000人増。CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の
利下げは9月以降に開始され、年2回の利下げが見込まれた。米ニューヨーク連銀のウ
ィリアムズ総裁は、FRBが「いずれ」利下げを実施するとし、次の動きが利下げとな
る可能性が高いという認識を示した。米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、米F
RBの政策金利は現在、経済を冷やしインフレ率をFRB目標の2%に回帰させるのに
十分な水準にあると述べた。
 イスラム組織ハマスは、イスラエル軍との戦闘が続くパレスチナ地区ガザでの休戦案
を受け入れると発表した。一方、イスラエル側は、受け入れられない要素が含まれると
し、合意には至っていないと述べた。イスラエル軍はガザ南部ラファで空爆を実施して
おり、中東情勢の行方を確認したい。
 金先限は祝日取引で1万1180円まで下落したのち、下げ一服となった。米連邦準
備理事会(FRB)の利下げ観測後退や円高が圧迫要因になったが、予想以下の米雇用
統計を受けて下げ一服となった。日中取引では1万1569円まで戻した。円相場は1
ドル=151円台後半で円高が一服し、154円前後で推移した。銀先限は132.0
円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、予想以下の米雇用統計
によるドル安を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2325.05ドル
から、2329ドル台まで上昇したのち、ドル安一服を受けて上げ一服となった。
 午前11時現在、2322.77ドルで推移。銀は2731セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2315.98ドル、銀が2651セント。

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