−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2024/ 6 2,324.2 - 7.0 シカゴ大豆 2024/ 5 1,246.50 -2.25 NY銀 2024/ 5 2,754.4 - 7.0 シカゴコーン 2024/ 5 467.00 -2.00 NYプラ 2024/ 7 988.4 +23.5 NY原油 2024/ 5 78.38 -0.10 NYパラ 2024/ 6 979.70 -3.50 ドル・円 154.66 +0.74 *ドル・円は日本時間の午前5時40分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は154.60円台で推移 NY為替市場、後半になってドル買い戻しが優勢となり、ドル円は154円台後半ま で上昇した。この日伝わったFOMC委員の発言がタカ派な内容だったこともドルを支 援した。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言が伝わり、場合によっては利上げの 可能性に言及たことや、6月FOMCで公表される金利見通し(ドット・プロット) で、年内2回以上の利下げは予想していないとも述べていた。 ドル円は154円台で上下動する中で、買い戻しの流れが続いている。神田財務官が 市場の動きが秩序だったものであれば介入の必要はないと発言したことで、介入のハー ドルは市場の予想よりも高くなったのではとの見方が出ていた。そのほか、イエレン米 財務長官が先日に引き続き「介入は稀であるべき。協議が行われることが予想される」 と、頻繁な為替介入をけん制したことで、円は再び下押し圧力に晒されているようだ。 「円安の基本的な要因は日本の実質金利がマイナス2%を下回る極めて低い水準にあ ることで、それが続く限り、そして日銀が早急に利上げを行わない限り、円安は続く」 とのコメントも一部から出ていた。 ただ、先週の米雇用統計でFRBの年内利下げ期待が復活する中で、これまでのよう に160円台を急速に試す動きまでは出ていない。 ◎NY貴金属=金が反落、米金融当局者のタカ派の見方で ニューヨーク金、銀は反落。 金6月限は反落。時間外取引では、ドル安一服を受けて戻りを売られた。欧州時間に 入ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。日中取引では、ドル安を受けて押し目 を買われたが、ミネアポリス地区連銀総裁のタカ派の見方などを受けて戻りを売られ た。 銀7月限はドル安一服や金反落を受けて売り優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは反落。 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、買い戻し主導で上昇したが、ドル安一服を 受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りなどが出て軟調となった。日 中取引では、ドル安を受けて買い戻し主導で上昇した。 パラジウム6月限はドル安一服に上値を抑えられた。 ◎LME=アルミ・銅は欧米の株高に支援され続伸、ニッケルは反落 アルミ3カ月物は続伸。2573ドルで確りで取引を開始。その後、2592ドまで 値を切り上げたものの、銅の軟化に追随安となった。2570ドルを割り込んだことで 手仕舞い急ぎの売りが誘発されて一時は2547ドルまで下落。この水準で買い戻され たものの、2560ドル台を回復すると戻り待ちの売りが入る頭重い足取りとなったが 銅が持ち直すなか、買い戻されて堅調で終えた。 銅3カ月物は続伸。大幅高となった前週の勢いとアジア株高を映した買いが先行し 1万0015ドルと1万ドル台に値を乗せて取引を開始。その後、4月30日以来の高 値となる1万0118ドルまで浮上したが、その後は徐々に軟化となり、1万ドルを割 り込んだ。ただ、欧米株高に支援され、終盤に買い戻されて1万ドル台を回復した。3 ケタの上げ幅には及ばなかったものの、1万ドル台を維持して引けを迎えた。 ◎NY原油=期近が小反落、OPEC増産の可能性も中東懸念が下支え ニューヨーク原油は小幅まちまち、期近の主要限月は小反落。 米国の時間帯に入りドル高に振れるなか、石油輸出国機構(OPEC)プラスが6月 の会合前に原油の増産の可能性を検討しているとロシアのノバク副首相が発言したこと などで直近安値を更新する場面もあったものの、ハマスがガザ停戦案を受け入れると表 明したにもかかわらず、イスラエルがガザの南部にあるラファの地上侵攻を開始したこ とで地政学的リスク懸念が下支えとなり安値からは切り返した。 また米エネルギー省(DOE)が米戦略石油備蓄(SPR)の補充用に330万バレ ルの原油を10月の実施予定で市場から買い付けることを明らかにしたことや、サウジ アラビアの国営石油会社、アラムコが6月積みのアジア向けの公式販売価格(OSP) の価格フォーミュラを引き上げたことも支援材料となった。 改質ガソリンは期近から急反落、ヒーティングオイルは続伸。ガソリンは期近から崩 れてクラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)を縮小させた。 ◎シカゴ大豆・コーン=期近限月は反落、コーン期近は小麦の軟化に追随安 大豆は期近3本は反落。 期近3本はこれまでの急伸後の修正から売り優勢に転じた。10日に米農務省(US DA)月例需給報告の発表を控えていることも玉整理を促す一因となった。ただ、アル ゼンチンでは6日に運送業者によるストが実施されたうえ、今週は引き続きストが予定 されていることが警戒され下げ幅は限られたほか、新穀限月となる24年9月限以降の 限月は堅調で終了。 コーンは小幅まちまち。 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で作付けの進展が確認されたことを受け て小麦が軟化したことに期近3本は追随安となった。これまでの上昇後の修正も下押し 要因となったが、米産地での作付ペースの鈍化やアルゼンチンのストに対する警戒感か ら7月限は470セント台まで値を伸ばす場面も見られたほか、プラスサイドで終える 限月が目立った。 MINKABU PRESS *LME市況を更新し、再送。
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