NY原油引け速報=期近が小反落、OPEC増産の可能性も中東懸念が下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
                      帳入値   前日比
    原油               2024/06      78.38    - 0.10
                       2024/07      78.06    - 0.08
                       2024/08      77.68    - 0.06
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/06     246.56    + 0.42
                            2024/07     247.90    + 0.51
         改質ガソリン       2024/06     254.34    - 4.48
                            2024/07     251.83    - 3.81
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 ニューヨーク原油は小幅まちまち、期近の主要限月は小反落。終値の前営業日比(速
報値)は期近2限月が0.10〜0.08ドル安。その他の限月は0.07ドル安〜
0.01ドル高。
 米国の時間帯に入りドル高に振れるなか、石油輸出国機構(OPEC)プラスが6月
の会合前に原油の増産の可能性を検討しているとロシアのノバク副首相が発言したこと
などで直近安値を更新する場面もあったものの、ハマスがガザ停戦案を受け入れると表
明したにもかかわらず、イスラエルがガザの南部にあるラファの地上侵攻を開始したこ
とで地政学的リスク懸念が下支えとなり安値からは切り返した。
 また米エネルギー省(DOE)が米戦略石油備蓄(SPR)の補充用に330万バレ
ルの原油を10月の実施予定で市場から買い付けることを明らかにしたことや、サウジ
アラビアの国営石油会社、アラムコが6月積みのアジア向けの公式販売価格(OSP)
の価格フォーミュラを引き上げたことも支援材料となった。
 改質ガソリンは期近から急反落、ヒーティングオイルは続伸。ガソリンは期近から崩
れてクラック・スプレッド(製品と原油のサヤ)を縮小させた。
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