シカゴコーン市況=小幅まちまち、期近は小麦安や利食い売りで小反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05    457.00      459.50      453.75      453.75      - 3.25
   2024/07    468.50      472.00      466.00      467.00      - 2.00
   2024/09    476.50      479.75      474.50      476.50      - 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       390,700        427,550        1,450,836 (+  5,003)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月13日−5月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは小幅まちまち。終値は3.25セント安〜1.00セント高。中心限月の7
月限は2.00セント安の467.00セント。

 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告で作付けの進展が確認されたことを受け
て小麦が軟化したことに期近3本は追随安となった。これまでの上昇後の利食い売りも
下落要因となった。米産地での作付ペースの鈍化やアルゼンチンのストに対する警戒感
から7月限は一時470セント台まで値を伸ばす場面も見られた。25年3月限以降は
プラスサイドで終える限月が目立った。
 7月限は468.50セントで取引を開始。直後に472セントまで値を落とした後
は469セントを下値支持線とする高もみとなった。欧州の時間帯に軟化に転じながら
もシカゴの時間帯には再び471セント台まで値を伸ばす場面が見られたが、利食い売
りや、戻り待ちの売りに崩されて466セントの安値まで下落。安値で買い戻された後
も467.50セントを上値抵抗線とする低迷となり、この日の安値圏で終えた。
・10日の米農務省米国コーン生産量見通しの事前予想は以下の通り
(単位億Bu、海外主要通信社調べ)。
       予想平均       予想レンジ          前 年
24/25 148.97  147.20−153.42 153.42
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー中部および北部では雷雨が発生。荒天となる
前コーンベルト東部では暖かく降雨の発生がないなか、作付け作業を含む農作業が進行
していた。
 今後はプレーンズの雨は止むが一方の中西部南部では低気圧の移動に伴い荒天が広が
るリスクが高まっている。ロッキー山脈北部で発生した低気圧は9日から10日にかけ
て中西部から北東部に到来する見込み。ミシシッピーバレー東部の5日間の雨量は25
〜75ミリとなるだろう。6〜10日間予報に関しては5月12〜16日にかけて気温
は平年以下〜平年並の見込み。一方の雨量はプレーンズ北部では平年以下になるが、そ
れ以外の東部の地域では平年並〜平年を上回るだろう。

 シカゴ小麦は総じて反落。これまでの急伸後の修正安場面を迎えた。米産地での作付
進展が確認できたことも弱材料となった。ただ、米産地の荒天や黒海沿岸地域では乾燥
が懸念されるなどの天候リスク不安やアルゼンチンのストに伴う供給停滞に対する警戒
感が下支え要因となった。中心限月の7月限の終値は前日比6.00セント安の64
2.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州、ネブラスカ州およびオクラホマ州では雷雨が発生し局地
的な風、雹や竜巻による被害が発生。プレーンズ中部および南部では7日午前は降雨の
発生は無かった。一方、プレーンズ北部では降雨が続き農作業が中断されているが、こ
の雨は冬小麦や発芽しつつある夏穀物にとって慈雨となっている。
 南部では気温が上昇するなか湿度も高く、夏穀物の発芽と生育が促されている。カロ
ライナ州以南での7日の最高気温は32℃前後まで上昇。一方、テキサス州東部では
洪水が発生。
今日の材料
・米コーンベルトではミシシッピーバレー中部および北部では雷雨が発生。
・米コーンベルト南部では低気圧の移動に伴い荒天が広がるリスクが高まる。今後
 数日は25〜75ミリの降雨か。
・米小麦産地のカンザス州、ネブラスカ州およびオクラホマ州では雷雨が発生し
 局地的な風、雹や竜巻による被害が発生。
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