【場況】 金、銀は大幅続伸。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円 高一服やドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀はニューヨーク高や円高一 服を受けて期先2本が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が45〜171円高、金ミニが 121.5〜174.0円高、ゴールドスポットが212円高、銀が1.8〜4.3円 高。 午前11時2分現在の出来高は、金が4万7203枚、金ミニが7960枚、ゴール ドスポットが4万1470枚、銀が4枚。 【NY金は米新規失業保険申請件数の増加が支援】 金は米新規失業保険申請件数の増加やドル安が支援要因になった。米新規失業保険申 請件数は前週比2万2000件増の23万1000件となった。市場予想の21万 5000件を超え、約8カ月ぶりの高水準となり、労働市場が減速しつつある兆候を改 めて示した。市場では、米連邦準備理事会(FRB)が9月以降に利下げを開始し、年 2回の利下げを実施するとの見方に変わりはない。一方、サンフランシスコ連銀のデー リー総裁は、金利は足元で景気を抑制しているが、インフレを米金融当局の目標に戻す には「もっと時間がかかる」かもしれないとの考えを示した。 イングランド銀行(英中央銀行)は金融政策委員会で政策金利を5.25%に据え置 くことを決めた。賛成したのは7票で、利下げを支持して反対したのは2票と前回会合 より増えた。ベイリー総裁は「状況が正しい方向に進んでいると楽観している」と表明 した。 イスラエル高官によると、人質解放や休戦に向けカイロで行われていた交渉は、双方 の溝を埋めることができず終了した。イスラエル側はラファでの作戦を予定通り継続す る計画という。ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官 は、イスラエル軍がラファで大規模な地上作戦に踏み切らないことを望んでいるとした 上で、地上作戦の代替案を巡り米・イスラエル間の協議が進行中と明らかにした。 金先限は1万1791円まで上昇した。ニューヨーク高や円高一服が支援要因になっ た。円相場は1ドル=155円台前半で円高が一服した。銀先限は139.8円まで上 昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米新規失業保険申請件数の 増加やドル安を受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2347.83ドル から、買い戻されて2355ドル台まで上昇した。 午前11時現在、2350.53ドルで推移。銀は2838セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2316.65ドル、銀が2767セント。 MINKABU PRESS
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