プラチナ市況=プラチナは続伸、円安・現物相場堅調で上げ幅拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/06          2025/04    ドル建て現物価格 15:15 現在
金         11,797     -1    11,806   + 8  : 2,342.52    -7.82
銀          141.0   +1.0     144.8  +3.3  : 2,838.00   +33.00
プラチナ     5,029    +55     5,040  +59  : 1,002.30   + 4.62
パラジウム   4,800      0     4,800     0  :   967.65   -12.66
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    156.50   +0.58  ユーロ・ドル相場   1.0787  +0.0015
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。プラチナはニューヨーク高や円安
を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安を受けて堅調となり、先限は正午前に
46円高で推移。午後に入り、円相場が1ドル=156円台半ばで安もちあい、ドル建
て現物相場のが1000ドル台維持で堅調に推移から上げ幅を拡大して引けた。全限月
が一代高値を更新。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが49〜63円高、プラチナスポットが45
円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万8404枚、プラチナミニが1172枚、プラチナス
ポットが7635枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は2013年2月以来の高値、短期的な買い過剰感が台頭】
 プラチナ先限は2013年2月以来の高値5076円を付けた。25日移動平均線
(4740円)からの上方乖離率が6%を超え、14日間の相対力指数が70台前半ま
で上昇し、短期的な買い過剰感が強いのは明らか。
 英ジョンソン・マッセイ(JM)が今年のプラチナは18.6トンと過去10年で最
大の供給不足になるとの見通しを示した。ワールド・プラチナ・インベストメント・カ
ウンシル(WPIC)に続き、JMも2024年は昨年に続き、供給不足見通し見解を
示したことで、ようやく低迷から抜け出した。
 今月の中国の労働節の大型連休明けから動意ついた。プラチナは金、銀に対し割安感
はあったが、中国での需要の多い銅がLME市場で1万ドル台を回復している。中国の
不動産不況は続いているが、中国景気は緩やかに回復との期待感がある。プラチナ市場
では中国での需要の回復がはやされているる可能性あり。明日の夜に発表される4月の
米消費者物価指数(CPI)は注目材料だが、17日に4月の中国・小売売上げ高、鉱
工業生産、住宅価格指数の発表があり、要注意日。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、高もちあい。朝方の1002.45ドルから、ドル
高に上値を抑えられた。午前10時前に999ドル台で買い拾われ、1000ドル台に
再浮上。1005ドルが抵抗線ながら、1000ドル台前半で堅調に推移。
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