貴金属は、金、プラチナが上昇して寄り付く見通し。金はニューヨーク高を受けてド ル建て現物相場が2350ドル台後後に上昇から買い売り優勢となろう。銀はニューヨ ーク高を背景に買い優勢となる限月が目立つと予想。プラチナ系貴金属(PGM)はプ ラチナがニューヨーク大幅続伸を受けて3ケタ続伸で推移となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は14.66ドル高 の2357.18ドル、銀が22セント高の2860セント、プラチナが35.11ド ル高の1037.11ドル、パラジウムは13.86ドル高の981.51ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.43/45円で、前営業日の 大引け時点から0.07円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万1860円前後、銀は145.8円前後、プラチナ は5195円前後、パラジウムは4800円前後。 【NY金は押し目買い優勢、米CPI発表前で出来高は伸び悩み】 金はきのうの海外市場では、押し目買いが優勢となり、ニューヨーク金の指標の期近 6月限は2360ドル水準を維持し、堅調に引けた。4月の米生産者物価指数(PP I)が事前予想を上回る強い数字となったが、ユーロが対ドルで上昇したこと、米10 年債の利回り低下から利食い売りを吸収し、買いが先行した。ただ15日に4月の米消 費者物価指数(CPI)の発表を控え、新規買いには慎重な投資家も多く、出来高は伸 び悩んだ。4月の米CPI発表後、堅調に推移を維持できるかがカギ。 銀はきのうの海外市場では、金が反発に転じたことで、つれ高もよう。投機色が強 く、9月限は一時2900セント超えまで買い進まれた。指標の7月限は2900セン ト手前で頭打ちとなったが、堅調。 【プラチナは米CPIを無事、消化なら1000ドル台で定着か】 プラチナはきのうの海外市場では、供給不足見通し、金、銀の上昇に支援され、30 ドル超の上昇。現物相場は1038ドル台まで上昇。一気に水準訂正が進んだ。今夜発 表の米CPIが弱材料とならなければ、1000〜1050ドルのレンジで定着か。 JPXプラチナは昨日、全限月が一代高値を更新する上伸。夜間取引でも3ケタ続伸 となり、売り方はさらに損切りとなる買い戻しを強いられた。2013年2月以来の 5000円相場となっている先限の次の高値のメドは2013年2月の高値5300円 となる。 <今日の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】18:00 国内総生産 2024年1-3月期改定(EUROSTAT) 【経済】18:00 鉱工業生産 2024年3月(EUROSTAT) ◆ フランス ◆ 【経済】15:45 消費者物価指数 2024年4月確報(INSEE) ◆ 南アフリカ ◆ 【経済】20:00 小売売上高 2024年3月(南アフリカ統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】21:30 小売売上高 2024年4月(商務省) 【経済】21:30 消費者物価指数 2024年4月(労働省) 【経済】21:30 製造業景況指数 2024年5月(ニューヨーク連銀) 【経済】23:00 企業在庫 2024年3月(商務省) 【経済】5/16 05:00 対米証券投資 2024年3月(財務省) 【工業】23:30 週間石油統計(EIA) 【納会】--:-- ココア 2024年5月限(ICEUS) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 製造業出荷 2024年3月(カナダ統計局) MINKABU PRESS 森 成俊
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