【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅続伸。プラチナはニューヨーク大幅 続伸に続き、アジア時間のドル建て現物相場の一段高を受け、序盤から200円超の上 昇が続出した。今年のプラチナ需給が過去10年間で最大の供給不足となる見通しから 買い人気が強く、高もちあいで推移後、午前11時過ぎから、さらに上げ幅を拡大し、 概ね250円超の上昇で推移。今夜、4月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控 え、利食い売りもあるとみられるが、買い人気は衰えず。全限月が一代高値を更新。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時30分現在の前営業日比は、プラチナが249〜261円高、プラチナミ ニが115.0〜254.5円高、プラチナスポットが290円高、パラジウムが出来 ず。 午前11時30分現在の出来高は、プラチナが2万3799枚、プラチナミニが 1498枚、プラチナスポットが1万0202枚、パラジウムが0枚。 【プラチナ先限は2013年2月の高値5300円超え】 プラチナは引き続き、供給不足見通しが支援要因になり、上伸の動きを継続。先限は 日中取引に入り、5307円まで値を飛ばし、先限として2013年2月につけた高値 5300円を上抜いた。既に標準の出来高が2万4000枚を超えており、かなり過熱 感がある。 今夜発表される4月の米CPIでインフレの鈍化が示されなかった場合、米利下げ観 測期待が後退し、プラチナ市場でも利食い売りの動きが強まるとみる。17日には中国 の経済指標の発表があり、週後半に騰勢を維持できるかが注目される。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上値追い。朝方の1037ドル台っで推移後、10 51ドル台を試した。いったん、1040ドル台に反落したが、午前11時頃から再上 昇となり、1054ドル台まで上値を伸ばしている。 午前11時30分現在、プラチナは1054.53ドル、パラジウムが990.30 ドルで推移。 前営業日の大引け時点はプラチナが1002.37ドル、パラジウムが967.65 ドル。 MINKABU PRESS
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