<金> NY金6月限は5月20日に2454.20ドルまで浮上した後に急反落に転じてい る。米国の新規失業保険申請件数が事前予想を下回ったことで、米国の雇用情勢の底固 さが示されたことにより利下げ着手の時期がこれまで予想されていたよりも後の時期に なるとの見方が強まっている。これを受けて、米株式市場でも大幅な下落が見られるな ど利下げ着手期待の高まりを受けて流れ込んできた資金仕上げの動きが活発化してい る。 高金利環境の長期化は米財政悪化を促す上、ドルの高止まりはドル離れの動きを活発 化させかねないうえ、外貨準備の資産価値を守るための安全資産として金を求める動き を刺激する可能性がある。 米国の4月消費者物価指数(CPI)を受けてインフレ率の鈍化期待が高まったが、家 賃を含むシェルター部門が、依然として5%を超えるの比率を維持している。これらの 部分が本格的な低下を見せない限り、2%と言う目標に対することは難しく、それだけ に米連邦準備理事会(FRB)としても、値下げ着手には慎重な姿勢を取らざるを得な い。 史上最高値を更新するこれまでの動きで利下げ期待を織り込んだ感が強いが、一方で は高金利環境の長期化に対する警戒感も強いだけに、これから先の下げ余地は限られる 可能性が高い。NY金6月限は2300ドルを下値支持線にしてのもちあいが続きそう だ。 <銀> NY銀7月限は金に連動して上値を探る2日には3275セントまで上昇していた が、その後は下落に転じ23日の取引は3045.5で引けている。 金と異なり安全な資産としての役割が薄いにもかかわらず、金価格に追随して上昇し た結果としての急落と見られる。 金の底固い足取りが予想されるため、NY銀7月限も3000セント割れには抵抗を 見せることになりそうだ。 <白金> NY白金7月限は米国の利下げ着手期待を受けて、1時は1100ドルを超える水準まで 上昇していたが、米国の強気な経済指標や底堅い、雇用情勢を受けて利下げ期待が交代 する中、値を落としている。金とは異なり、安全資産しての役割は持ちながらも外貨準 備資産の価値防衛などの需要は見込めない。 金の高止まりが見込まれることが買いを支える要因ながら、金ほどの需要が見込めな いだけに、再び1000ドル近くに軟化る可能性がある。当面、戻りは頭重い足取りに なりそうだ。 <パラジウム> NYパラジウム6月限は他の貴金属の足取りに追随しての軟調画面を迎えている。白 金の急激な上昇によって、パラジウムと白金の価格差が逆転したが、パラジウム市場の 反応は乏しい。独自の手がかりにかける状況が続くなか950ドルを目先の下値目標に しての軟調な展開が予想される。
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