【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限は24日の安値76.15ドルを割り込む と、昨年12月13日の安値69.25ドルから今年4月12日の高値86.16ドル までの上げ幅の61.8%押しに当たる75.71ドル、78.6%押しの72.87 ドル、そして全値押しの69.25ドルが次の下値メドとなるとした。 【NY原油はV字型の切り返し】 ニューヨーク原油7月限は4日に72.48ドルの安値を付けた後に反発。本稿執筆 時の7日午後には75ドル台後半まで戻している。チャート上は、前回の当欄で指摘し た78.6%押しの72.87ドルを試した後に反発することになった。6日の新月辺 りに底入れするかとみていたが、仮にこのまま底入れするならば、それより2営業日早 い底入れとなる。ともあれ目先はどこまで戻すのかに注目したい。 材料的には、2日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で、日量366万バレル 規模の協調減産に関しては、来年末の延長で合意したものの、サウジアラビアなどが実 施している合計日量220万バレルの自主減産については、今年7〜9月期まで延長す るものの、それ以降は減産幅を縮小(すなわち増産)する可能性を示唆したことが弱材 料視された。多分にポジショントークの色彩が感じられた米大手金融機関、ゴールドマ ンサックスの弱気のリポートも相場の下振れに拍車をかけた可能性がある。 サウジやロシアなどの産油国側はこの弱気の見方に反論しており、その後のV字型の 切り返しにつながっている。 会合直後の市場の弱気の反応に関して、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギ ー相は6日、このゴールドマンサックスのリポートを「弱気を7回も連呼している」と 批判。またロシアのノバク副首相も6日、相場の下落に関して「誤った解釈」と指摘し た。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引け値で3万8000ドル台を割り 込まずに反発する展開。3万8000ドル台後半まで戻している。 ドルインデックスは5月下旬のドル安傾向も104ポイント近辺で下げ渋り模様とな っている。 【5月のOPEC産油量が増加、イランに増産計画】 OPECプラス会合以外のOPEC関連のニュースとして、5月のOPECの産油量 が日量2663万バレルと、前月比同14万5000バレル増となった。イラクとナイ ジェリアの増産が主たる要因という。 なお、今後中期的に無視できなくなると思われるのは、現状は減産の取り組みに参加 していないイランが増産計画を発表していることである。同国の経済会議は5月26日 に同国の産油量を同400万バレルとして、これまでより同40万バレル増産する計画 を承認している。また同国石油省によると、46億ドル規模の設備投資になるという。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である11月限はV字型の切り返しとなり、2営業日陽線引けで7 日にはボリンジャーバンドの−1シグマ(7万4470円辺り)を試す展開となってい る。 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油7月限はV字型の切り返し。2営業日陽線引けでボリンジャーバン ドの−1シグマ(75.77ドル辺り)まで戻している。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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