石油週間展望=どこまで戻すのかに注目、安値からV字型の切り返し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [6月3日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     6 月 3 日〜 6 月 7 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    83,000( 3)    83,000( 3)   83,000        ±0
灯  油  先限   81,500    81,500( 3)    81,500( 3)   81,500        ±0
原  油 11月限  77,000    77,000( 3)    71,640( 5)   74,230     -2,700
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                                        6 月 3 日〜 6 月 6 日
<海外原油> 週間4本値 始 値  高  値      安 値     終値   前週末比
  NY原油  7 月限     76.97    77.52( 3)    72.48( 4)  75.55    -1.44
ブレント原油  8 月限     81.15    81.65( 3)    76.76( 4)  79.87    -1.24
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7日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 155.30 前週末比 1.62円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油7月限は24日の安値76.15ドルを割り込む
と、昨年12月13日の安値69.25ドルから今年4月12日の高値86.16ドル
までの上げ幅の61.8%押しに当たる75.71ドル、78.6%押しの72.87
ドル、そして全値押しの69.25ドルが次の下値メドとなるとした。

【NY原油はV字型の切り返し】
 ニューヨーク原油7月限は4日に72.48ドルの安値を付けた後に反発。本稿執筆
時の7日午後には75ドル台後半まで戻している。チャート上は、前回の当欄で指摘し
た78.6%押しの72.87ドルを試した後に反発することになった。6日の新月辺
りに底入れするかとみていたが、仮にこのまま底入れするならば、それより2営業日早
い底入れとなる。ともあれ目先はどこまで戻すのかに注目したい。
 材料的には、2日の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合で、日量366万バレル
規模の協調減産に関しては、来年末の延長で合意したものの、サウジアラビアなどが実
施している合計日量220万バレルの自主減産については、今年7〜9月期まで延長す
るものの、それ以降は減産幅を縮小(すなわち増産)する可能性を示唆したことが弱材
料視された。多分にポジショントークの色彩が感じられた米大手金融機関、ゴールドマ
ンサックスの弱気のリポートも相場の下振れに拍車をかけた可能性がある。
 サウジやロシアなどの産油国側はこの弱気の見方に反論しており、その後のV字型の
切り返しにつながっている。
 会合直後の市場の弱気の反応に関して、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギ
ー相は6日、このゴールドマンサックスのリポートを「弱気を7回も連呼している」と
批判。またロシアのノバク副首相も6日、相場の下落に関して「誤った解釈」と指摘し
た。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は引け値で3万8000ドル台を割り
込まずに反発する展開。3万8000ドル台後半まで戻している。
 ドルインデックスは5月下旬のドル安傾向も104ポイント近辺で下げ渋り模様とな
っている。

【5月のOPEC産油量が増加、イランに増産計画】
 OPECプラス会合以外のOPEC関連のニュースとして、5月のOPECの産油量
が日量2663万バレルと、前月比同14万5000バレル増となった。イラクとナイ
ジェリアの増産が主たる要因という。
 なお、今後中期的に無視できなくなると思われるのは、現状は減産の取り組みに参加
していないイランが増産計画を発表していることである。同国の経済会議は5月26日
に同国の産油量を同400万バレルとして、これまでより同40万バレル増産する計画
を承認している。また同国石油省によると、46億ドル規模の設備投資になるという。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である11月限はV字型の切り返しとなり、2営業日陽線引けで7
日にはボリンジャーバンドの−1シグマ(7万4470円辺り)を試す展開となってい
る。
 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油7月限はV字型の切り返し。2営業日陽線引けでボリンジャーバン
ドの−1シグマ(75.77ドル辺り)まで戻している。

<当面の予定>
10日【経済】国内総生産 2024年1-3月期2次速報(内閣府)
   【経済】国際収支(経常収支) 2024年4月(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2024年5月(財務省)
   【経済】景気ウォッチャー調査 2024年5月(内閣府)
   【休日】中国端午節

11日【経済】マネーストック 2024年5月(日本銀行)
   【経済】英雇用統計 2024年5月(国立統計局)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報
   【工業】短期エネルギー見通し・月報(EIA)

12日【経済】企業物価指数 2024年5月(日本銀行)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】中国消費者物価指数 2024年5月(国家統計局)
   【経済】中国生産者物価指数 2024年5月(国家統計局)
   【経済】独消費者物価指数 2024年5月確報(連邦統計庁)
   【経済】英貿易収支 2024年4月(国立統計局)
   【経済】英鉱工業生産指数 2024年4月(国立統計局)
   【経済】英製造業生産指数 2024年4月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米消費者物価指数 2024年5月(労働省)
   【経済】米FOMC声明文公表(FRB)
   【経済】米財政収支 2024年5月(財務省)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
   【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報

13日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 6月2日-6月8日(財務省)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2024年4月(EUROSTAT)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米生産者物価指数 2024年5月(労働省)

14日【経済】鉱工業生産指数 2024年4月確報(経済産業省)
   【経済】第3次産業活動指数 2024年4月(経済産業省)
   【経済】総裁記者会見(日本銀行)
   【経済】金融市場調節方針公表(日本銀行)
   【経済】金融政策決定会合(日本銀行)
   【経済】ユーロ圏貿易収支 2024年4月(EUROSTAT)
   【経済】仏消費者物価指数 2024年5月確報(INSEE)
   【経済】米輸出入物価指数 2024年5月(労働省)
   【経済】米消費者信頼感指数 2024年6月速報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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