シカゴ大豆市況=期近から大幅反落、輸出低迷中のドル高で急伸後の反動安に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,200.50    1,202.50    1,174.25    1,179.25     -20.75
   2024/08   1,194.00    1,195.75    1,170.75    1,176.75     -16.75
   2024/09   1,168.50    1,169.75    1,149.00    1,155.50     -12.00

   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       308,548         232,229         798,755  (+  5,479)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月13日−6月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は期近から大幅反落。終値の前日比は20.75セント〜2.00セント安。
中心限月の7月限は前日比20.75セント安の1179.25セント。
 米雇用統計が予想以上に強気な内容となりドルが買い戻されるなか、すでに低迷して
いる米国の大豆輸出がさらに停滞を余儀なくされるとの懸念が強まった。米産地の好天
に伴う作付け、生育進展見通しも重石。前日に大きく値を伸ばしていた反動から下げ幅
が大きくなり、多くの限月の前日の上げ幅が相殺された。
 7月限は1200.50セントと買いが先行。その後、1202.50セントまで値
を伸ばしたが転売に値を落として1200セントを割り込み、1950セントを下値支
持線とするもちあいが続いた。欧州の時間帯にも若干、軟化しながらも1192セント
に近づくと下げ渋る動きを見せていたが、シカゴの時間帯にかけて値を落とし一時は
1174.25セントの安値まで軟化。前日の安値を下抜き5月2日以来の水準まで値
を落としたことで売り警戒感が強まり買い戻されたが、戻りも浅いまま安値圏で終了。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)
 コーンベルトでは降雨は五大湖周辺地域のみで発生。中西部の中心部では概ね晴天
が広がっており、コーン及び大豆の作付に適した天気が広がっている。またこの天気の
もと、冬小麦の成熟も促されている。

 プレーンズ中部を含む米国中部では6日以降にまとまった雨量を伴う降雨が発生する
だろう。週末から10日にかけて降雨は次第に東部に移動していく見込みだが、5日間
の雨量はプレーンズ中部および南部において25〜75ミリに達する見通しとなってい
る。
 6日間予報に関しては6月12〜16日にかけては全国的に気温は平年並〜平年を上
回るだろう。一方の雨量は中西部南部で平年並〜平年を上回る見込み。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは南部で気温が上昇する一方、カナダ国境付近では低温になるもよう。
7日の最高気温はハイプレーンズ中部および南部では38℃近くまで上昇し、冬小麦の
成熟に適しているが、他の夏穀物にはストレスを与える可能性がある。一方、プレーン
ズ中部および南部では降雨が発生し、熱波による影響は和らぐだろう。
 南部地域ではメキシコ湾岸地域からフロリダ州にかけての地域で高温のなか湿度も上
昇。その他の地域では暖かななか晴天が広がり、農作業および穀物の生育が順調に進
行。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大幅安となった大豆に追随安となった。大豆油は
NY原油が下げ渋ったため大幅安となった大豆と比べると下げ幅は限られた。大豆粕の
期近7月限は前日比2.10ドル安の360.70ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトの降雨は五大湖周辺地域のみで発生。
・中西部の中心部では概ね晴天が広がっており、コーン及び大豆の作付に適した
 天気が広がる。
・5日間の雨量はプレーンズ中部および南部において25〜75ミリに達する見通し。

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