シカゴ大豆市況=揃って続落、米産地の気温低下観測や玉整理基調で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/07   1,163.00    1,177.50    1,160.00     1,162.75      - 0.50
   2024/09   1,111.50    1,120.25    1,104.50     1,107.25      - 4.50
   2024/11   1,111.25    1,119.50    1,103.00     1,107.00      - 4.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        299,539        320,313         758,183   (-  2,908)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月2日−7月6日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って続落。終値の前日比は8.75〜0.50セント安。期近11月限は前
日比4.50セント安の1107セント。
 寒冷前線の到来を受けて米産地で気温が低下し降雨が発生すると予想されていること
で作柄環境の改善が見込まれているうえ、ドル高傾向が米国の輸出の重石になるとの懸
念から売り優勢で運ばれた。今週末に発表される米農務省(USDA)の四半期在庫報
告及び作付面積報告を前に玉整理の動きが強まったことも重石となった。
 11月限は1111.25セントで取引を開始。アジアの時間帯には1118セント
を下値支持線とするもちあい場面が見られ、この中で1119.50セントの高値を付
けたうえ、欧州の時間帯を迎えた後も1114セントが下値支持線として意識される
底堅い足取りとなっていたが、シカゴの時間帯に大きく値を落とし1103セントの安
値まで軟化。安値で買い戻されながらも1113セントが上値抵抗線として意識され
終盤には再び軟化する頭重い足取りとなり、同限月としては21年3月以来の水準で終
了。
・28日発表の米農務省米国大豆四半期在庫の事前予想は以下の通り(単位億Bu、
海外主要通信社調べ)。
          予想平均      予想レンジ      23年6月 24年3月
24年6月1日  9.57  8.61−10.04   7.96  18.45
・28日の米農務省米国大豆作付面積の事前予想は以下の通り(単位100万エーカ
ー、海外主要通信社調べ)。
       予想平均     予想レンジ      前回(3月)  前年
24/25 86.861 86.1−87.6  86.51 83.60
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、これまで1週間に渡って降雨が続いていた北東部で降雨の発生が
止み生育に好ましい天気となっている。一方、コーンベルト中部および南部で散発的な
降雨が発生しており気温低下の兆しが強まっている。
 オハイオバレー、北東部などでは強い寒冷前線の影響で26日から27日にかけて局
地的にまとまった雨量または豪雨になるだろう。この寒冷前線の影響で中西部の熱波は
和らぐが、東部および南部での気温低下は一時的で29〜30日にかけて再び最高気温
は32〜38℃まで上昇する見込み。一方プレーンズではメキシコ湾岸及び南西部から
の低気圧の影響で、散発的な降雨が発生する見込み。27日にはまとまった雨が降る可
能性がある。6〜10日間天気については7月1〜5日にかけてプレーンズ全域、中西
部などで気温は平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 米プレーンズでは強い寒冷前線の影響で気温が低下しているが、降雨はプレーンズ東
部〜中部に限られている。熱波はテキサス州およびオクラホマ州に限られているが、同
地域の26日の最高気温は38℃前後まで上昇。
 米南部では降雨の発生がないなか気温が上昇し農作業が進行しているが、乾燥に対す
る懸念も高まっている。6月23日時点で表土の土壌水分のうち不足〜やや不足となっ
ている比率はヴァージニア州からジョージア州にかけての地域で80%に達している。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調に追随したが、大豆油は原油高を受けて買い優勢と
なった。大豆粕の期近12月限は前日比4.3ドル安の338.4ドルと340ドルを
割り込んで終了。
今日の材料
・コーンベルト北東部では1週間に渡って降雨が続いていた北東部で雨が止む。
・コーンベルト中部および南部で散発的な降雨が発生しており気温低下の兆し。
・オハイオバレー、北東部などでは強い寒冷前線の影響で26日から27日にかけて
 局地的にまとまった雨量または豪雨。
・プレーンズではメキシコ湾岸及び南西部からの低気圧の影響で、散発的な降雨が
 発生か。
・米プレーンズでは強い寒冷前線の影響で気温が低下。
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