シカゴ大豆市況=揃って上昇、これまでの下落の後で修正高が続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/07   1,162.25    1,180.25    1,162.00     1,176.50      +11.50
   2024/09   1,110.50    1,122.25    1,107.75     1,117.50      + 6.75
   2024/11   1,113.50    1,126.25    1,110.75     1,121.50      + 8.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        299,539        254,160         786,077   (+ 10,271)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月9日−7月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って上伸。終値の前営業日比は6.75〜11.50セント高。中心限月の
11月限は8.50セント高の1121.50セント。

 米産地では気温が低下し生育に適した天候が広がっているにもかかわらず、7月1日
の取引で21年8月以来の水準まで値を落とした後で売り警戒感から修正のための買戻
しが膨らんだ。期近から期中にかけての一部限月を除き2ケタの上げ幅を記録する大幅
高となった。
 11月限は1113.50セントで取引を開始した後は上値を探る足取りに転換。
1119セント台に達したところで伸び悩む動きも見られたが、シカゴの時間帯を迎え
ると更に地合いを引き締めて前日の高値を上抜き、一時は1126.25セントと6月
25日以来の水準まで浮上。高値を離れた後の押しも浅く、高値圏を維持したまま引け
を迎えた。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、五大湖周辺地域からミシシッピーバレー中部にかけての地域で気
温が低下するなか降雨が発生。一方、中西部北部の多くの地域では晴天が広がるなか穏
やかな天気となっており、過剰な土壌水分が改善に向かうなど穀物の生育に適した状態
となっている。
 今後5日間は寒冷前線の通過に伴い米国中部および東部では散発的な降雨または雷雨
が発生するだろう。プレーンズ中部から大西洋沿岸中部にかけて、そして中西部北部か
ら五大湖周辺北部にかけての地域では25〜75ミリの雨量を伴う降雨が発生するだろ
う。また、寒冷前線が通過することでプレーンズ北部および中部、そして中西部の多く
の地域では気温が低下するもよう。6〜10日間予報に関しては7月8〜12日にかけ
て中西部のほとんどの地域及びプレーンズの一部などで気温は平年以下〜平年並になる
だろう。一方、雨量は中西部南部を含むプレーンズ南部から東海岸にかけての地域では
平年を上回るが、中西部北部では平年以下に留まる見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 米プレーンズではテキサス州の多くの地域及びオクラホマ州南東部で熱波が広がって
いる。一方、プレーン中部では気温が低下しているうえ、散発的な降雨または雷雨が発
生。雨は冬小麦の収穫ペースを鈍化させるが、その一方で夏穀物の生育にとっては好適
となる。ハイプレーンズ北部などその他の地域では季節外れの低温となっている。
 米南部ではメキシコ湾岸西部からミシシッピデルタにかけての地域で高温多湿となっ
ている。これらの地域では3日の最高気温は38℃前後に達する見込み。一方、南東部
出は気温が上昇している。また、南東部の一部地域では表土の土壌水分が依然として不
足気味であり、夏穀物にストレスを与えている。
 大豆製品は、大豆油は大豆と原油の堅調な足取りに追随高となった。大豆粕は大豆高
に追随する買いも見られる一方、大豆油とのストラドルに絡んだと見られる売りも入っ
たため総じて堅調ながら一部限月は下落。大豆粕の期近12月限は一時は332.10
ドルまで浮上していたが、前日比0.90ドル高の329.2ドルと330ドルを割り
込んで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは五大湖周辺地域からミシシッピーバレー中部にかけての地域で
 気温が低下するなか降雨が発生。
・コーンベルト中西部北部の多くの地域では晴天が広がるなか穏やかな天気が広がる。
・今後5日間、中西部北部から五大湖周辺北部にかけての地域では25〜75ミリの
 雨量を伴う降雨が発生するもよう。
・7月8〜12日にかけて中西部のほとんどの地域及びプレーンズの一部などで気温
 は平年以下〜平年並になる見込み。
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