NY金・銀市況=続落、ドル高や米国債の利回り上昇で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2462.5     2478.5      2442.9      2456.4     -  3.5
          (24/12)  2511.7     2527.6      2491.7      2505.4     -  3.6
   銀     (24/ 9)  3050.5     3080.0      2994.0      3022.4     - 15.3
         (24/12)  3096.0     3125.0      3038.5      3067.2     - 15.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           226,310       316,377       592,259        (+ 12,397)
  銀           72,461       101,685       165,019        (-  1,622)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,665.02  - 533.06
     前日  156.23/25   1.0939/41   ・ナスダック         17,871.22  - 125.70
     本日  157.37/39   1.0895/97   ・10年米国債利回り      4.20  +   0.05
・NY原油  (24/ 8)   82.82 - 0.03  ・SPDR保有金残高    842.02      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は金は3.6〜3.0ドル安。中心限月の
8月限が3.5ドル安、銀が16.6〜14.2セント安、中心限月の9月限は
15.3セント安。
 金8月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受け
て押し目を買われた。欧州時間に入ると、利食い売りが出て上げ一服となった。日中取
引では、米新規失業保険申請件数の増加を受けて押し目を買われた。ただ9月の欧州中
央銀行(ECB)理事会の行方についてワイドオープンとされると、ユーロ安に振れ、
金に利食い売りが出た。また米国債の利回り上昇も圧迫要因になった。
 銀は時間外取引で金堅調につれ高となったが、欧州時間から戻りを売られて軟調とな
った。
 ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では2461.1〜2478.5ドルのレ
ンジで推移、前日比7.8ドル高の2467.7ドルとなった。8月限は高寄りしたの
ち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を受けて押し目を買われた。欧州時間に
入ると、利食い売りが出て上げ一服となった。
 日中取引では、米新規失業保険申請件数の増加を受けて押し目を買われた。ただ9月
の欧州中央銀行(ECB)理事会の行方についてワイドオープンとされると、ユーロ安
に振れ、2473.2ドルで戻りを売られた。また米国債の利回り上昇も圧迫要因にな
り、2442.9ドルまで下落した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が強い。ただ欧州中央銀行(ECB)理事
会で金利据え置きが決定され、ラガルドECB総裁が9月の理事会についてワイドオー
プン(何も決まっていない)とすると、ドル高や米国債の利回り上昇を受けて金に利食
い売りが出た。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3044.0〜3080.0セントのレンジ
で推移し、前日比19.8セント高の3057.5セントとなった。9月限は高寄りし
たのち、金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て上げ一服
となった。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会後のドル高や米国債の利回り上昇を
受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売りが出
て2994.0セントまで下落した。
 7月17日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比13万0404オンス減の
1756万8923オンス、銀は8万9748オンス増の3億0192万0302オン
ス。

今日の材料
・中国共産党の第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)で、国内産業を現代化
し、内需拡大や債務・不動産リスクの抑制を図るほか、金融・財政改革も推進する方針
を表明した。
・3〜5月の英賃金上昇率はボーナスを除くベースで前年同期比5.7%と、2〜4月
の6.0%から鈍化し、市場予想と一致した。2022年夏以来の低い伸び。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利を予想通り据え置いた。市場が注目する9
月理事会での決定については、ラガルドECB総裁は「ワイドオープン(何も決まって
いない)」と述べた。
・南ア準備銀行は、主要政策金利のレポ金利を7会合連続で8.25%に据え置いた。
ただ政策決定は昨年9月以降で初めて全会一致にならなかった。
・米新規失業保険申請件数は前週比2万件増の24万3000件と、予想以上の増加と
なった。ただ夏休みや工場の一時閉鎖の時期に当たる7月はデータに変動が生じること
が多いとされる。
・7月のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は13.9と6月の1.3から上昇
した。市場予想の2.9も上回り、4月以来の高水準となった。
・米シカゴ連銀のグールズビー総裁は、労働市場のより急激な悪化を回避するため、金
融当局は近く利下げに動く必要がありそうだとの考えを示唆した。
・オバマ元米大統領が、バイデン大統領が大統領選出馬への実現可能性を再考する必要
があるという考えを側近らに明かしていたことが分かった。
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