シカゴ大豆市況=期近から続落、金・原油の軟調や米産地の好天などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/08   1,073.75    1,073.75    1,030.75    1,054.75     -22.75
   2024/09   1,038.50    1,038.50    1,008.50    1,030.00     -12.00
   2024/11   1,044.50    1,044.50    1,018.00    1,039.50     - 9.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       353,134          311,834        793,917  (- 26,698)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(7月25日までの週)
 大 豆:40万3268トン(前週改定値:33万8255トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(7月28日までの週)
 大豆:開 花:77%(前週65%、前年79%、平年74%)
    着サヤ:44%(前週29%、前年46%、平年40%)
     「良」以上:67%(前週68%、前年52%)
     「劣」以下: 8%(前週 8%、前年15%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月4日−8月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 大豆は期近から続落。終値の前営業日比は22.75〜1.50セント安。中心限月
の11月限は9.00セント安の1039.50セント。
 米コーンベルトで降雨が発生していることを受けて、開花〜受粉の時期の好天を受け
た高イールド観測が重石となった。金や銀の軟調を受けて弱気なセンチメントが広がっ
たことや原油安を受けた大豆油安も弱材料視された。

 11月限は1044.50セントで寄り付いたが、これがこの日の高値となった。そ
の後、値位置を落としながらもアジアの時間帯は1030セント台を維持していたが、
シカゴの時間帯に軟化し一時は1018セントまで下落。ただ、売り警戒感が強まるな
か買い戻す動きが広がり引けにかけて浮上。ただ、プラスサイドに転じることはできず
に取引を終えた。
 米農務省(USDA)発表の7月25日までの大豆週間輸出検証高は40万3268
トンで前週の33万8255トンを上回った。累計輸出量は4276万4550トンで
前年同時期の5051万7104トンをおよそ15%下回った。
 USDAによると7月28日時点の大豆開花率は77%で前年の79%をやや下回っ
たが、平年の74%は上回った。着サヤ率は44%で前年の46%を下回ったが、平年
の40%は上回った。一方、作柄のうち良以上は68%、劣以下は8%で共に前週と同
率だった。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは暖かな中、散発的な降雨が発生し開花〜結実の時期を迎えている
コーンと大豆を含んだ夏穀物の生育に適した天気が広がっている。中西部の中心地での
29日の最高気温は30〜35℃前後となっているが、コーンベルト南西部の気温が高
めとなっている。
 週が進むに連れ雨は東に移動していき、今後5日間で中西部から東部にかけての地域
では25〜50ミリの雨量を伴う降雨が発生するだろう。一方、ハイプレーンズ北部、
プレーンズ南東部では降雨は週半ばまでに止みそれ以降は数日に渡って降雨は発生しな
いだろう。また、多くの地域で最高気温は38℃近くまで上昇するもよう。
 6〜10日間予報に関しては8月3〜7日は全国的に気温は平年並〜平年を上回る見
込み。また、この間、プレーンズ、中西部での雨量は平年以下〜平年並に留まるだろ
う。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズではカンザス州からダコタ州にかけて局地的な降雨が発生しているが、そ
れ以外の地域では気温が上昇するなか降雨は発生していない。この降雨により穀物の成
熟や収穫が促進されているが、土壌水分の乾燥も進んでいる。この地域の最高気温は
32〜40℃前後となっている。

 米国南部ではメキシコ湾岸西部からミシシッピデルタにかけての地域では概ね降雨の
発生はない。一方、南東部の多くの地域での夏穀物の乾燥懸念は散発的な降雨が発生し
ていることで和らいでいる。
 大豆製品は大豆粕の期近は堅調となったが期中以降は軟調で終えた。大豆の軟調、
金・原油安を受けたセンチメントの悪化に上値を抑制された。一方の大豆油は原油安が
手掛かりとなり売り優勢となった。なり、大豆粕期近12月限は前日比1.20ドル安
の323.50ドルで終了。

今日の材料
・コーンベルトでは穏やかな中、概ね降雨の発生は無くコーンと大豆の生育に適した
 天気が広がる。
・コーンベルトの29日の最高気温は30〜35℃前後。
・今後5日間で中西部から東部にかけての地域では25〜50ミリの雨量を伴う降雨
 が発生する見込み。
・7月25日までの大豆週間輸出検証高は40万3268トンで前週の33万8255
 トンを上回る。
・7月21日時点の大豆開花率は65%で前年の66%をやや下回ったが、平年の
 60%は上回る。
・7月21日時点の着サヤ率は29%で前年の31%を下回ったが、平年の24%は
 上回る。
・作柄のうち良以上は68%、劣以下は8%で前週と同率。
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