シカゴコーン市況=総じて堅調、小麦の反発を受けて買い優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/09    392.75      397.00      390.00      396.25      + 1.75
   2024/12    407.50      413.00      405.50      412.25      + 2.25
   2025/03    421.75      427.50      420.00      427.00      + 2.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       370,627        342,194        1,588,149  (-  1,790)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(7月25日までの週)
 コーン:105万8922トン(前週改定値:99万1257トン)
 小 麦: 43万1233トン(前週改定値:26万2610トン)
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(7月28日までの週)
 コーン:シルキング:77%(前週61%、前年79%、平年76%)
     ド ウ  :30%(前週17%、前年25%、平年22%)
     「良」以上:68%(前週67%、前年55%)
     「劣」以下: 9%(前週10%、前年15%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月4日−8月8日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 コーンは総じて反発。終値の前営業日比は0.75セント安〜3.25セント高。中
心限月の12月限は2.25セント高の412.25セント。
 売り警戒感が強まるなか、前週末に産地クロップツアーによってノースダコタ州の硬
質小麦のイールドが32年振りの記録的な高水準との報告を受けて急落した小麦が反発
に転じたことを受けて買い戻す動きが広がった。ただ、米産地の高イールド観測が重石
となり、戻りは限られた。
 シカゴコーン12月限は大きく崩れた前週末の流れを受けて売りが先行。し407.
50セントで取引を開始。その後は修正のための買い戻しが見られて、じり高となり欧
州の時間帯に409.50セントの高値に達したが、シカゴの時間帯にかけて値を落と
した。405.50セントに達したところで買い戻され、終盤に一段高に転じて引け間
際に413セントの高値に到達し、この日の高値圏で引けを迎えた。
 米農務省(USDA)が発表した7月25日までの週のコーン週間輸出検証高は
105万8922トンで前週改定値の99万1257トンを上回り100万トン台を
回復。今年度の累計は4666万2924トンで前年同期の3482万4079トンを
約34%上回っている。
 USDAによると7月28日時点のコーンシルキング率は77%で前年の79%を下
回ったが、平年の76%は上回った。またドウ率は30%で前年の25%および平年
の22%を上回った。作柄は良以上が前週より1%上昇した68%、劣以下が前週より
1%低下した9%だった。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは暖かな中、散発的な降雨が発生し開花〜結実の時期を迎えている
コーンと大豆を含んだ夏穀物の生育に適した天気が広がっている。中西部の中心地での
29日の最高気温は30〜35℃前後となっているが、コーンベルト南西部の気温が高
めとなっている。
 週が進むに連れ雨は東に移動していき、今後5日間で中西部から東部にかけての地域
では25〜50ミリの雨量を伴う降雨が発生するだろう。一方、ハイプレーンズ北部、
プレーンズ南東部では降雨は週半ばまでに止みそれ以降は数日に渡って降雨は発生しな
いだろう。また、多くの地域で最高気温は38℃近くまで上昇するもよう。
 6〜10日間予報に関しては8月3〜7日は全国的に気温は平年並〜平年を上回る見
込み。また、この間、プレーンズ、中西部での雨量は平年以下〜平年並に留まるだろ
う。

 シカゴ小麦は反発。中心限月の12月限は前週末の軟調地合いを引き継いで539.
50セントまで軟化し一代の安値を更新したが、これで売り警戒感が強まり、買い戻す
動きが活発化。終盤に一段高となって556.75セントの高値に到達した。戻り売り
を吸収し、前日比6.75セント高の555.25セントで終了した。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズではカンザス州からダコタ州にかけて局地的な降雨が発生しているが、そ
れ以外の地域では気温が上昇するなか降雨は発生していない。この降雨により穀物の成
熟や収穫が促進されているが、土壌水分の乾燥も進んでいる。この地域の最高気温は
32〜40℃前後となっている。

 米国南部ではメキシコ湾岸西部からミシシッピデルタにかけての地域では概ね降雨の
発生はない。一方、南東部の多くの地域での夏穀物の乾燥懸念は散発的な降雨が発生し
ていることで和らいでいる。

今日の材料
・コーンベルトでは穏やかな中、概ね降雨の発生は無くコーンと大豆の生育に適した
 天気が広がる。
・コーンベルトの29日の最高気温は30〜35℃前後。
・今後5日間で中西部から東部にかけての地域では25〜50ミリの雨量を伴う降雨
 が発生する見込み。
・7月25日までの週のコーン週間輸出検証高は105万8922トンで前週改定値
 の99万1257トンを上回り100万トン台を回復。
・7月28日時点のコーンシルキング率は77%で前年の79%を下回ったが、
 平年の76%は上回る。
・7月28日時点のドウ率は30%で前年の25%および平年の22%を上回る。
・7月21日時点の作柄は良以上が68%で前週より1%上昇。前年は55%。

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