ＮＹ原油市況＝続落、中東情勢は不穏だが今月の安値を更新

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ニューヨーク原油（ＮＹＭＥＸ）
              始　値    　高　値　　　安　値　　　帳入値　　　前日比
  2024/09     77.30       77.69       75.35       75.81        - 1.35
  2024/10     76.02       76.52       74.34       74.80        - 1.20
  2024/11     75.33       75.72       73.67       74.11        - 1.09
　　推定出来高      　　前日出来高　　　　　　前日取組高　（前々日比）
     未入電              805,034             1,832,175    ( - 15,065)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 帳入値　　前日比
      ヒーティングオイル    2024/08     237.50    - 4.47
                            2024/09     239.35    - 4.41
         改質ガソリン       2024/08     241.53    - 4.52
                            2024/09     237.23    - 4.47
注：４本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
　　ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
　　値および安値と市況内の相場表の４本値は異なります。
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　ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が
１．３５〜１．２０ドル安。その他の限月は１．０９〜０．５１ドル安。
　複数のイスラエル当局者がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの全面戦争
は望まないと発言したことが相場を圧迫した。ただ、ゴラン高原のサッカー場に対する
攻撃についてヒズボラは否定しているものの、イスラエル高官はヒズボラに対する相応
の報復は必要であると述べた。ロイター通信が伝えている。一方、ＡＰ通信によると、
イスラエルのネタニヤフ首相はヒズボラに対する強烈な反撃が必要であると週明けにも
繰り返し宣言している。
　イスラエルとヒズボラの全面戦争が始まっても、中東からの石油供給に混乱はほとん
ど発生しないとみられていることも重し。イランはヒズボラなど反シオニズムの武装組
織をを支援しているものの、イランが直接的に関与するほど大規模な交戦には発展しな
いと想定されている。
　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）を控えた慎重な雰囲気は圧迫要因。米金融当局者
は９月の利下げ開始を示唆する見通しだが、市場参加者が期待するほどハト派的である
かどうか不透明。
　時間外取引で９月限は７７．６９ドルまで堅調に推移したが、マイナス圏に沈む場面
もあり、上値は重かった。通常取引開始後は売りが強まり、７５．３５ドルまで下落。
今月の安値を塗り替えている。
　改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
今日の材料
・ベネズエラ大統領選で現職のマドゥロ氏が再選へ
・イスラエル、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）からのトルコ排除を要求
・ベイルート攻撃はレッドライン、テルアビブに報復へ＝ヒズボラ高官
MINKABU PRESS

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