シカゴコーン市況=軒並み続落、弱気な輸出成約高と米産地の好天が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/09    382.50      384.00      378.00      382.00      - 0.75
  2024/12    399.75      400.75      395.00      398.50      - 1.25
  2025/03    416.00      417.25      412.00      415.25      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       357,366        427,269        1,595,390 (-  2,499)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(7月25日までの週)
 コーン:87万8800トン(事前予想レンジ:50万〜130万トン)
 小 麦:28万6600トン(事前予想レンジ:35万〜 70万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月7日−8月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 コーンは軒並み続落。終値の前営業日比は2.50〜0.50セント安。中心限月の
12月限は1.25セント安の398.50セント。ほとんどの限月が一代安値を更新
した。
 前週を下回る弱気な内容となった米農務省(USDA)週間純輸出成約高が弱材料視
されたうえ、米産地では天気に恵まれた状態を保って開花〜受粉に当たる時期を終え、
豊作観測がさらに強まり、売り優勢で運ばれた。
 12月限は399.75セントと400セント以下で取引を開始。その後、緩やかに
値位置をきり下げた後は397.50セントを下値支持線とするもちあいとなった。シ
カゴの時間帯には弱気な輸出を手掛かりにした売りが入り395セントに達して一代の
安値を更新。売り警戒から買い戻されたが400セントに近づくと値を落とす頭重い足
取りのまま引けを迎えた。

 米農務省(USDA)発表の7月25日までのコーン週間純輸出成約高は87万
8800トンで前週の107万6600トンを下回った。今年度の累計純輸出成約高は
5521万0600トンで前年同期の4016万4800トンを約37%上回って
いる。
*米国産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは活発な寒冷前線の影響でミシシッピーバレー以東の広い範囲で散発
的な雨または雷雨が発生。強風や雹、一部では冠水も発生しているが、コーンベルト
南西部以外ではコーン、大豆の生育にとって適した天気となっている。
 今後数日は全国的に気温が上昇するが、中西部から北東部にかけての地域では高温に
はならない見込み。中西部での降雨は2日には止む見込みだが、オハイオバレーの一部
地域では3日まで降雨が続くだろう。今週末から来週にかけてプレーンズ北部から中西
部北部にかけて雨または雷雨になるもよう。
 6〜10日間予報に関しては8月6〜10日間は米北部の気温は平年以下〜平年並に
なるだろう。一方の雨量はロッキー山脈中部からハイプレーンズにかけて平年並または
平年を上回る見込み。
 シカゴ小麦は続伸。7月29日にかけて下値を追う値動きとなり、550セントを割
り込む水準まで値を落とした後で値ごろ感が強まった。また価格下落に伴う輸出用需要
増加期待も買いを支援する要因になった。期近12月限は前日比4.75セント高の
556.75セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズではカンザス州及びオクラホマ州では弱い寒冷前線が通過しているにも
かかわらず高温となっている。プレーンズ南部の1日の最高気温は38〜40℃を記
録。またモンタナ州東部でも最高気温は38℃に達している。気温が上昇し降雨の発生
もないため収穫作業を含めた農作業には適した天気となっているが、夏穀物にとっての
土壌水分は乾燥し続けている。
 プレーンズ南部では高温多湿となり穀物の生育が速く進行。内陸部の1日の最高気温
は35〜38℃となっている。乾燥状態は北部および内陸部で進行。
今日の材料
・コーンベルトでは活発な寒冷前線の影響でミシシッピーバレー以東の広い範囲で
 散発的な雨または雷雨が発生。
・コーンベルト南西部以外ではコーン、大豆の生育にとって適した天気。
・今後数日は全国的に高温となるが、中西部から北東部にかけての地域では高温に
 はならないもよう。
・今週末から来週にかけてプレーンズ北部から中西部北部にかけて雨または雷雨。
・7月25日までのコーン週間純輸出成約高は87万8800トンで前週の107万
 6600トンを下回る。

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