【場況】 金が続落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高が一服したが、ドル建 て現物相場の戻りを売られたことに上値を抑えられた。銀はニューヨーク安と円高を受 けて先限が小幅安となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が27〜3円安、金ミニが52.5円安 〜39.5円高、ゴールドスポットが206円高、銀が0.2円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万7740枚、金ミニが9427枚、ゴール ドスポットが4584枚、銀が3枚。 【NY金は米利下げ見通しが支援】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。米新規失業保 険申請件数は前週比1万4000件増加の24万9000件となり、昨年8月以来の高 水準となった。市場予想は23万6000件。第2四半期の米非農業部門の労働生産性 (速報値)は年率換算で前期比2.3%上昇した。伸びは第1四半期の0.4% (0.2%から上方改定)から加速し、予想の1.7%も上回った。生産単位当たりの 報酬を示す単位労働コストは第2四半期に前期比0.9%上昇。伸びは第1四半期の 3.8%(4.0%から下方改定)から大きく減速した。7月の米ISM製造業景気指 数は46.8と、6月の48.5から低下し、昨年11月以来8カ月ぶりの低水準とな った。分岐点となる50も4カ月連続で下回った。新規受注の低迷が響いた。市場予想 は48.8への上昇だった。ただ景気減速懸念から株安に振れ、ドル安が一服すると、 金も上げ一服となった。 レバノンの親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、イスラエルの空爆で上 級司令官が殺害されたことについて、イスラエルは「レッドライン(超えてはならない 一線)」を超えたとし、「必ず」対応すると誓った。イスラエルのネタニヤフ首相は、 イスラム組織ハマスと親イラン武装組織ヒズボラの幹部が殺害されたことに対しイラン などが報復を表明する中、イスラエルは厳重な警戒態勢にあると述べた。 金先限は夜間取引で1万1753円まで下落した。欧州時間のドル建て現物相場の下 落が圧迫要因になった。日中取引では1万1755円で下げ一服となった。円相場は1 ドル=149円前後で円高が一服した。銀先限は140.0円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場はもみ合い。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ見通しを受けて買い優勢となった。アジア市場は、朝方の2444.31 ドルから、2451ドル台に上昇したが、戻りを売られた。 午前11時現在、2445.55ドルで推移。銀は2847セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2445.35ドル、銀が2885セント。 MINKABU PRESS
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