NYプラチナ市況=続伸、市場の落ち着きで買い戻される

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   920.2      938.9       915.3       929.7    +  9.5
         (25/ 1)   929.6      948.6       926.2       939.8    +  8.8
 パラジウム  (24/ 9)   853.50     892.50      848.00      886.30   + 25.90
         (24/12)   856.50     897.50      854.50      891.70   + 25.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          25,478         30,822        81,153       (-    558)
 パラジウム          6,987          6,522        30,871       (+    319)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,763.45  - 234.21
     前日  144.26/28   1.0929/31   ・ナスダック         16,195.80  - 171.05
     本日  146.74/76   1.0921/23   ・10年米国債利回り      3.97  +   0.08
・NY原油  (24/ 9)   75.23 + 2.03  ・SPDR保有金残高    848.06  +   3.16
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが8.5〜9.5ドル高、
中心限月の10月限が9.5ドル高、パラジウムが25.40〜26.70ドル高、中
心限月の9月限は25.90ドル高。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、株高を受けて買い優勢となった。欧州時
間に入ると、買い戻されて上値を伸ばした。日中取引では、序盤の買い一巡後は、米国
債の利回り上昇や金軟調を受けて上げ一服となった。
 パラジウム9月限は株高を背景に買い戻し主導で上昇したのち、米国債の利回り上昇
や他の貴金属の上げ一服に上値を抑えられた。
 プラチナ10月限は時間外取引を915.3〜932.6ドルのレンジで推移し、前
日比11.8ドル高の932.0ドルとなった。10月限は変わらずで寄り付いたの
ち、株高を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばし
た。
 日中取引では、938.9ドルまで上昇した。序盤の買い一巡後は、米国債の利回り
上昇や金軟調を受けて上げ一服となり、920.4ドルまで下落した。
 内田日銀副総裁のハト派発言を受けて日経平均株価が上昇し、市場は落ち着きを取り
戻した。一方、米10年債入札で最高落札利回りは3.960%と、入札前取引(W
I)水準の3.929%を大きく上回った。米国債の利回りが上昇し、貴金属の上値を
抑える要因になった。
 パラジウム9月限は、時間外取引を848.00〜878.50ドルのレンジで推移
し、前日比17.60ドル高の878.00ドルとなった。9月限は安寄りしたのち、
株高を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。
 日中取引は、892.50ドルまで上昇した。その後は、米国債の利回り上昇や他の
貴金属の上げ一服に上値を抑えられ、865.50ドルまで下落した。
 6日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5507オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・内田日銀副総裁は、株価や為替相場が不安定な状況で利上げは行わず、当面は現行の
金融緩和を維持するとの考えを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、インフ
レ鈍化傾向への自信が近い将来強まるなら利下げ継続は可能との見解を示した。
・米週間住宅ローン平均は、30年固定金利型が前週比27ベーシスポイント(bp)
低下し、6.55%となった。2023年5月以来、1年3カ月ぶりの低水準で、過去
約2年で最も急激な低下だった。
・トルコ外務省は、南アフリカがパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃を巡りイスラエ
ルを国際司法裁判所(ICJ)に提訴している問題で、当事者として加わる申請を正式
に行ったと発表した。
・イランのペゼシュキアン大統領は、フランスのマクロン大統領と電話会談し、「自国
の利益と安全に対する攻撃に決して沈黙しない」と言明した。
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