シカゴ大豆市況=揃って続落、米産地の良好な作柄、玉整理から売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/08   1,020.75    1,023.25    1,017.25     1,020.25      - 8.25
   2024/09   1,014.25    1,015.50    1,000.50     1,005.25      - 8.75
   2024/11   1,026.75    1,028.75    1,014.00     1,018.75      - 8.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        147,105        181,060         786,832   (-  1,034)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月13日−8月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って続落。終値の前営業日比は9.00〜7.00セント安。中心限月の
11月限は8.00セント安の1018.75セント。
 前日に続いて米産地の順調な生育と良好な作柄を受けた高イールド見通しが重石とな
った。また、米産地では今後も気温が平年を下回る状態が続くと予想されていることで
天候リスク懸念が後退したことや、12日の米農務省(USDA)月例需給報告前の玉
整理の動きが重石となった。11月限は8月1日以来の水準まで軟化。
 11月限は1026.75セントで取引を開始した後に1028.75セントまで値
を伸ばしアジアの時間帯の序盤に高もみとなる動きも見られたが、その後は急速に値位
置を切り下げて1017〜1019セントのレンジで高下。欧州の時間帯を迎えると
一段と値を落とし一時は1014セントの安値を付けたが、シカゴの時間帯には買い戻
された。ただ、12日の米農務省(USDA)月例需給報告での生産量引上げ観測が重
石となるなか、1024セントに達すると売り直されるなど頭の重い足取りとなり、
安値圏を脱することなく取引を終了。
 ・12日の米農務省米国大豆生産量見通しの事前予想は以下の通り(単位億Bu、
海外主要通信社調べ)。
       予想平均       予想レンジ       前月    前 年
24/25 44.69  43.96−45.37 44.35  41.65
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは寒冷前線の通過に伴い気温が低下。7日の最高気温は中西部全域で
29℃以下に留まっている。そのうちレッドリバーバレー北部の最高気温は23℃程
度。中西部北部には新たな寒冷前線が接近しており、ダコタ州を中心に散発的な降雨が
発生。
 熱帯性暴風雨デビーは7日から8日にかけてサウスカロライン州に再上陸するだろ
う。カロライナ州東部ではこれに伴い250〜500ミリの雨量を伴う降雨が見込まれ
る。対照的にミシシッピーバレーでは今後5日間は降雨は発生しないほか、米国南部か
ら中部にかけては高温乾燥となる見込み。またプレーンズ北部および中部では広い範囲
で散発的な降雨になるだろう。
 6〜10日予報に関しては、8月12〜16日にかけてほとんどの地域で気温は平年
並〜平年を上回るだろう。ただ、コーンベルト東部から大西洋沿岸北部にかけての地域
の気温は平年以下に留まる見込み。また、ほとんどの地域で雨量は平年並〜平年を上回
るもよう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 米プレーンズではコロラド州及びカンザス州南部では熱波が広がっているが、その一
方でモンタナ州及びノースダコタ州の気温は平年を下回っている。プレーンズ北部では
降雨の発生により収穫を含む農作業に遅れが生じているが、夏穀物にとっては恵みの雨
となっている。
 米南部ではカロライナ州東部ではまとまった雨量を伴う降雨が発生。これにより洪水
が発生している。洪水が広がるについてカロライナ州では洪水による穀物などへの影響
が注視さレている。その他の南部の地域のほとんどは高温多湿となっている。
 大豆製品は、大豆油は原油の堅調が強気材料視されるなか買い優勢となったが、大豆
粕は大豆の軟調な足取りや大豆油とのストラドルに絡んだ売りを受けて下落。大きな下
げ幅を記録した。大豆粕の期近12月限は前日比8.30ドル安の318.3ドルで終
了。
今日の材料
・コーンベルトでは寒冷前線の通過に伴い気温が低下。7日の最高気温は中西部全域
 で29℃以下に留まる。
・中西部北部には新たな寒冷前線が接近しており、ダコタ州を中心に散発的な降雨
 が発生。
・今後数日間、プレーンズ北部および中部では広い範囲で散発的な降雨になるだろう。
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