【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはドル建て現物相場の下 落と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の底堅い値動きや 円高一服が下支えになった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、プラチナが59円安〜15円高、プラチナミニ が47.5円安〜107.5円高、プラチナスポットが20円高、パラジウムが出来 ず。 午前11時3分現在の出来高は、プラチナが6871枚、プラチナミニが803枚、 プラチナスポットが2159枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは市場の落ち着きで買い戻される】 プラチナは市場の落ち着きを受けて買い戻された。内田日銀副総裁のハト派発言を受 けて日経平均株価が上昇した。上海プラチナの出来高が高水準となり、中国勢の安値拾 いの買いが続いていることも下支え要因である。7月の中国の貿易収支は846億ドル の黒字となった。輸出は前年比7.0%増の3005億ドルと4カ月連続のプラスとな った。パソコンや関連部品の出荷が伸びた。輸入は同7.2%増の2159億ドルと2 カ月ぶりにプラスに転じた。ただニューヨーク市場で、米国債の利回りが上昇したこと や株安に振れたことが上値を抑える要因になった。 プラチナ先限は4296円まで下落した。ドル建て現物相場の下落と円高が圧迫要因 になった。円相場は1ドル=145円台半ばで円高が一服した。日銀の7月会合の主な 意見では、利上げに前向きだが、慎重な姿勢が示された。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上げ一服。朝方の917.40ドルから、金堅調に つれ高となったが、920ドル台で上げ一服となった。 午前11時現在、プラチナは917.39ドル、パラジウムが888.21ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが921.52ドル、パラジウムが883.33 ドル。 MINKABU PRESS
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