シカゴ大豆市況=続落、軒並み一代安値更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/08     1023.25     1023.25     1010.00     1009.75     -10.50
  2024/09     1004.75     1011.50      991.50      993.50     -11.75
  2024/11     1018.00     1025.75     1007.00     1008.25     -10.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         147,105         789,528  ( + 2,696)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(8月1日までの週)
 大 豆:131万0600トン(事前予想レンジ:50万〜120万トン)
 大豆粕: 35万8800トン(事前予想レンジ:10万〜85万トン)
 大豆油:    2700トン(事前予想レンジ:5000〜2万5000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(8月14日−8月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年並み〜上回る。雨量は平年並み〜上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は続落。終値の前営業日比は11.75〜1.00セント安。中心限月の11月
限は10.50セント安の1008.25セント。

 週間輸出成約高は131万トン台と、前週に続き100万トンを超えて高水準だった
ものの、穀物年度末の8月に入り、今年度の累計輸出成約高が前年比で約14%も少な
いことであまり支援材料とはならず、米国産大豆の順調な生育による豊作見通しにさら
に圧迫された。再び軒並み一代安値を更新したことでチャート面での売り圧力も強かっ
た。旧穀限月の9月限が10ドル台を割り込んだ。

 11月限は1018.00セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では上
昇して1020ドル台に乗せて高値は1025.75セントまであった。欧州の時間帯
に再び1020セント台を割り込むと、米国の時間帯にはそれまでの一代安値だった
1013.00セントを割り込み、1007.00セントまで崩れた。引けも1010
セントには届かなかった。
 米農務省(USDA)が発表した8月1日までの大豆週間純輸出成約高は131万
0600と、前週の100万8500トンを上回った。今年度の累計純輸出成約高は
4578万3800トンと、前年度同期の5309万4200トンを約14%下回って
いる。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、降雨や雷雨が五大湖地域北部から南西へ拡大している。8日の最
高気温は、レッドリバー流域から北側の地域の18℃からオハイオ川流域の32℃以上
までレンジの広いものとなろう。コーンベルト北部は低温で、大豆、コーンの生育ペー
スが遅いが、他地域では過去5年平均を上回るペースとなっている。
 熱帯性低気圧、デビーは今後大西洋岸を速度を速めて北進する間に勢力を弱めそう
だ。しかしさらに75〜150ミリの降雨が発生して、引き続き洪水発生の恐れがあろ
う。さらにその後はデビーの残滓が寒冷前線と結合して、米国北東部で一時的に降雨が
強まりそうだ。またプレーンズ、コーンベルトでは来週前半にかけて低めの気温が広が
りそうだ。
 6〜10日予報に関しては、8月13〜17日にかけて、米国の大半の地域で気温、
雨量ともに平年並み〜上回る見込み。

 米プレーンズでは、オクラホマ州北部を南限として低めの気温となっている。加えて
プレーンズ中部では恵みとなる雷雨が発生している。ただプレーンズ南部では熱波とな
っており、8日の最高気温が38〜43℃まで上昇する可能性がある。
 米国南部では、サウスキャロライナ州を進行しているデビーにより、激しい降雨とが
カロライナ州東部ではまとまった雨量を伴う降雨が発生して、洪水の地域も北上してい
る。米国南部の他地域では高温多湿の天気となり、米ガルフ沿岸西部部の大半で。8日
の最高気温が38℃を超えそうだ。

 大豆製品は、大豆粕が続落、大豆油は総じて続伸。大豆油は原油高を映してプラス引
けする限月が多かったが、大豆粕は大豆の底割れで期近から下げ幅が大きくなった。
 大豆粕の期近12月限は前日比2.20ドル安の316.10ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは、降雨や雷雨が五大湖地域北部から南西へ拡大。8日の最高気温は
 18℃から32℃以上までレンジの広いものになる見込み。
・米プレーンズでは、オクラホマ州北部を南限として低めの気温。ただプレーンズ南部
 では熱波見込み。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。