続伸、金融市場の緊張緩和で買い戻しが優勢に=NY原油概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=24.01(+0.65 +2.78%)

 ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.65~0.72ドル高。その他の限月は0.61~0.89ドル高。 

 新型コロナウイルスによって世界的に経済活動が極端に萎縮しており、景気後退入りする見通しであることが引き続き石油市場を圧迫したものの、経済危機に備えるためドルを現金で確保する極端なリスク回避が一巡し、金融市場全体の緊張感がやや後退したことから原油も上げた。協議が難航しているものの、米景気対策法案に対する期待感も買い戻しを誘った。ただ、米国や中国に次ぐ石油の消費大国であるインドでは、新型肺炎の蔓延を抑制するため全土封鎖が発表されており、需要は一段と落ち込む見通し。

 時間外取引で5月限は25.16ドルまで堅調に推移。ただ、その後は買い戻しが緩んだ。通常取引が始まるとマイナス転換し、一時23.09ドルまで弱含んだが、引けにかけてはプラス圏に浮上した。

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