[今日の視点]貴金属=金・プラチナは円高から売り優勢も現物相場は堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナが1ドル=143円台後半の円高から売り優勢。金、プラチ
ナともニューヨーク市場は売り優勢もドル建て現物相場は前日の東京時間の午後3時
15分時点と比較し、上昇していることから、下値は堅く推移か。銀は玉の出方次第。
パラジウムは出来ず。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は11.75ドル高
の2527.92ドル、銀が1セント高の3006セント、プラチナが7.73ドル高
の962.13ドル、パラジウムは9.09ドル高の976.31ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.78/79円で、前営業日の
大引け時点から0.96円の円高。
 期先6月限の寄り付き目安は、金が1万1720円前後、銀は139.0円前後、プ
ラチナは4455円前後、パラジウムは4400円前後。
【円の一段高を警戒】
 金はきのうの海外市場では、買い玉の利食い売りを含む玉整理が先行もよう。ただニ
ューヨーク金市場の引け後に現物相場は上昇に転じた。JPX金は午前2時過ぎから急
速の戻し、31〜21円安で引けた。日中取引は25年8月限が新甫発会となる。円高
が1ドル=143円台後半から一段高となることを警戒すべき場面。
 銀はきのうの海外市場では、金小幅安と歩調を合わせ、売り優勢。期近12月限は
3010セント台で買い拾われ、戻した。
【NYプラチナは金に比べ戻鈍い】
 プラチナはきのうの海外市場では、売り優勢。期近10月限は950セントが支持線
になったが、戻り鈍く引けた。金、銀と比べ、戻りの弱さが感じられた。今夜、IT企
業のエヌビディアの決算を控えており、間接的な影響を受けやすく、押し目買いには慎
重派が多かったもよう。
 JPXプラチナは夜間取引で金に少し遅れ、下げ幅を縮小。そのことからも金の動き
に左右されていることがうかがえる。日中取引も金の動きに左右されやすいとみるが、
円の一段高には警戒すべき場面。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】10:30 消費者物価指数 2024年7月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ フランス ◆
【経済】15:45 消費者信頼感指数 2024年8月(INSEE)
◆ アメリカ ◆
【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【工業】23:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS 森 成俊

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