NYプラチナ市況=プラチナが反発、パラジウムは続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   944.5      960.9       934.0       956.2    + 11.9
         (25/ 1)   955.1     970.5       944.7       966.3    + 11.7
 パラジウム  (24/12)   966.00    1016.50      960.50     1007.00   + 50.20
         (25/ 3)   977.50    1019.50      966.00     1012.40   + 49.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          37,418         29,968        84,729       (-    761)
 パラジウム          8,564          4,704        22,244       (-    507)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          40,861.71  + 124.75
     前日  142.38/39   1.1023/25   ・ナスダック         17,395.53  + 369.65
     本日  142.36/38   1.1014/16   ・10年米国債利回り      3.66  +   0.01
・NY原油  (24/10)   67.31 + 1.56  ・SPDR保有金残高    864.46  +   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続伸。前日比は、プラ
チナが10.9〜12.5ドル高、中心限月の10月限が11.9ドル高、パラジウム
が47.40〜50.20ドル高、中心限月の12月限は50.20ドル高。
 プラチナ10月限は反発。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間
に入ると、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。日中取引では、米消費者物価指数
(CPI)発表後のドル高が圧迫要因になったが、売り一巡後は株高などを受けて買い
戻し主導で上昇した。
 パラジウム12月限は米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて戻りを売
られたのち、株高などを受けて買い戻し主導で上昇した。
 プラチナ10月限は時間外取引を939.6〜952.0ドルのレンジで推移し、前
日比1.2ドル安の943.1ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、ドル安を受
けて堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて934.0ドル
まで下落した。その後は、株高などを受けて買い戻し主導で上昇した。時間外取引の高
値を突破すると、960.9ドルまで上昇した。
 8月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.5%上昇した。前月の2.9%上昇
から伸びが鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。基調インフレになお粘
着性が見られることから、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポ
イント(bp)利下げが見込まれたことを受けてドル高に振れたが、株価の押し目が買
われたことがプラチナの下支えになった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を961.50〜986.00ドルのレンジで推
移し、前日比13.20ドル高の970.00ドルとなった。12月限は高寄りしたの
ち、ドル安を受けて堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ高一服を受けて戻りを売
られた。
 日中取引は、米消費者物価指数(CPI)発表後のドル高を受けて960.50ドル
まで下落した。その後は、株高などを受けて買い戻し主導で上昇した。時間外取引の高
値を突破すると、1016.50ドルまで上昇した。
 10日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万5586
オンス、パラジウムは同変わらずの4万2885オンス。
今日の材料
・日銀の中川順子審議委員は記者会見で、先行きの政策金利のパスや緩和度合いの調整
ペースは今後の経済・物価・金融情勢次第であり、「現時点で金融市場の環境が不安定
なことを踏まえて、何ら予断を持っている状況ではない」と述べた。
・7月の英国内総生産(GDP)は、6月に続き2カ月連続で前月比横ばいとなり、市
場予想を下回った。前年比では1.2%増。市場予想は前月比0.2%増、前年比
1.4%増だった。
・7月の英貿易統計では、財輸出が欧州連合(EU)向け、EU域外向けともに大幅に
減少し、サービス輸出はわずかな増加にとどまった。
・7月の英鉱工業生産は前月比0.8%低下、前年比1.2%低下した。市場予想の前
月比0.4%上昇、前年比0.1%低下を下回った。
・ロシアのプーチン大統領は、西側諸国がロシアに対し導入した制裁措置への報復とし
て、ウラン、チタン、ニッケルなどの輸出制限を検討すべきだと述べた。
・8月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.5%上昇した。前月の2.9%上昇
から伸びが鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。コアCPIは同3.2
%上昇で前月と変わらず。
・米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日に行われる米連邦公開市場委員会(FO
MC)で、25ベーシスポイント(bp)の利下げを開始する公算が大きいとみられ
る。基調インフレになお粘着性が見られることから、50bpの大幅利下げは控えられ
るとの見方が強い。
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