[今日の視点]貴金属=金が反発、プラチナは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金は円安を受けて買い優勢となろう。銀と
プラチナはニューヨーク安を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は24.31ドル安
の2633.96ドル、銀が49セント安の3113セント、プラチナが18.38ド
ル安の980.09ドル、パラジウムは14.81ドル安の1000.80ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.50/52円で、前営業日の
大引け時点から1.63円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2192円前後、銀は146.5円前後、プラチナ
は4525円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。
 金はドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、経済
が概ね予想通りに発展すれば、政策は時間の経過とともにより中立的な姿勢へと移行す
るとの見解を示した。11月の大幅利下げ観測が後退し、ドル高に振れた。欧州中央銀
行(ECB)のラガルド総裁は、同中銀はインフレ率が目標の2%に回帰するとの自信
を強めており、これを10月の政策決定に反映させるべきだと述べた。
 イスラエルのガラント国防相は、「レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対
する戦争の次の段階が間もなく始まる」と言明し、地上侵攻の可能性を示唆した。
 銀はきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
【NYプラチナはドル高が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。
 プラチナはドル高が圧迫要因になった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の
発言を受けて11月の大幅利下げ観測が後退した。一方、中国の景気刺激策に対する期
待感は下支え要因だが、中国はこの日から国慶節の大型連休を迎える。
<今日の予定>
●中国・香港(国慶節)
・労働力調査(失業率) 2024年8月(総務省)
・短観 概要及び要旨 9月調査(日本銀行)
・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年9月確報
・ユーロ圏消費者物価指数 2024年9月速報(EUROSTAT)
・米製造業景況指数 2024年9月(ISM)
・米建設支出 2024年8月(商務省)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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