【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢 で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて 堅調となった。パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、プラチナが12〜42円高、プラチナミニが 2.0〜37.0円高、プラチナスポットが159円高、パラジウムが出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、プラチナが6862枚、プラチナミニが492枚、 プラチナスポットが761枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナは金堅調につれ高】 プラチナは金堅調が支援要因になった。イスラエルがレバノンに侵攻したことに対 し、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射した。中東情勢の行方を確認したい。 一方、CMEのフェドウォッチで、11月の25ベーシスポイント(bp)利下げの確 率は63.3%(前日65.3%)となった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議 長が利下げを急がない姿勢を示している。 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は、ユーロ 圏の経済が転換点を迎える公算が大きいことから、ECBが17日の次回理事会で金利 を引き下げる「明確な」根拠があるとの考えを示した。9月のユーロ圏の消費者物価指 数(HICP)速報値は前年比1.8%上昇と、2021年半ば以来初めて2%を下回 った。 プラチナ先限は夜間取引で4622円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因にな った。円相場は1ドル=143円台半ばで円高が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、押し目を買われる。朝方の992.61ドルから、 金軟調につれ安となったが、押し目は買われた。 午前11時現在、プラチナは997.45ドル、パラジウムが1010.80ドルで 推移。前営業日の大引け時点はプラチナが985.47ドル、パラジウムが 1004.55ドル。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。