シカゴ大豆市況=続落、ドル高進展で米国の時間帯に崩れる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/11     1045.00     1055.25     1036.25     1037.75     - 8.25
  2025/01     1063.50     1073.75     1054.75     1056.00     - 8.50
  2025/03     1077.75     1088.75     1070.25     1071.25     - 8.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電         204,717         879,759  ( + 8,234)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米気象庁発表の6−10日予報(10月10日−10月14日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は続落。終値の前営業日比は8.50〜7.00セント安。中心限月の11月限
は8.25セント安の1037.75セント。
 米農務省(USDA)のデイリー報告で大口輸出成約が発表されたものの、穀物が小
麦中心に下落したことや、9月の米雇用統計発表後にドル高が進展したことに圧迫され
た。あまり材料視されていないが、10月に入って続いていた米ガルフと東海岸の港湾
労働者のストライキは労使の暫定的な合意により終結した。
 11月限は1045.00セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では
1040セント台後半を中心に強含みで推移。欧州の時間帯ではさらに一段高となり、
中盤にこの日の高値となる1055.25セントを付けた。しかしその後は米国の時間
帯にかけてほぼ一本調子の反落となり、1040セント台割れまで崩れた。
 USDAのデイリー報告で、中国向けに2024/25年度の積みで大豆11万
6000トンの輸出成約が発表された。

 米国の国際沿岸労働者協会(ILA)と米国海事連盟(USMAL)の労使交渉が暫
定的に妥結して、10月に入ってから続いていた米ガルフ〜東海岸の港湾でストライキ
が終結した。経営側が今後6年間で62%の賃上げを提示したという。労働協約は来年
1月15日まで延長されて、賃金以外の交渉が続けられる見込み。
*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 サウスダコタ州東部〜ミネソタ州北部にかけてのコーンベルト北端で局地的に4日朝
氷点下まで気温が低下した。ただこの冷え込みが成熟中の夏作物に大きな影響を与える
ことはないだろう。またミシガン州から南東にかけて寒冷前線により降雨が発生してい
るが、他のコーンベルト地域では降雨はなく、気温もマイルドで゛作物の成熟や収穫に
とっては適した天気になっている。
 今週末にかけて、米国西部〜中部にかけて乾燥して、風の強い天気となるため、コー
ンベルト西部を東限として山火事のリスクが高まりそうだ。米国全般に気温は平年並み
〜上回るものの、コーンベルトや米北東部では来週前半にかけて一時的に寒気が強まる
ところがある見込み。
 6〜10日間予報に関しては、10月9〜13日にかけて、米国の大半で気温は平年
並み〜上回り、雨量は平年並み〜下回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、オクラホマ州、テキサス州の大半、カンザス州南東部で季節外れ
の高温となっており、4日の最高気温が29〜35℃まで上昇しそうだ。その他の地域
ではやや低めの気温だが、ハイプレーンズ北部でもすぐに気温が上昇するだろう。ネブ
ラスカ州、サウスダコタ州などの乾燥した地域では風の強まりで、収穫期に山火事のリ
スクが拡大しそうだ。
 米国南部では、メキシコ湾岸地域の北部と東部では、テキサス州やフロリダ州などで
雷雨が発生しているが、それ以外の地域では、ハリケーン後の復旧作業や被害調査が進
められている地域を含めて高めの気温で降雨はなく、農作業に適した天気となってい
る。

 大豆製品は、大豆粕が続落、大豆油が反落。ドル高進展もあってこの日はともに大豆
安に追随する形で軟調な展開。
 大豆粕12月限は前日比2.30ドル安の330.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは北部の一部を除き、降雨はなく気温もマイルドで゛作物の成熟や収
 穫にとっては適した天気になっている。
・プレーンズでは季節外れの高温。乾燥した天気でネブラスカ州、サウスダコタ州など
 山火事のリスクが拡大。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。