NY原油市況=期近の主要限月が続伸、中東緊迫化もドル高が上げ幅抑制

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)

              始 値     高 値   安 値  帳入値   前日比
  2024/11     73.95      75.57      73.46      74.38      + 0.67
  2024/12     73.35      74.84      72.94      73.68      + 0.51
  2025/01     72.92      74.19      72.50      73.10      + 0.37
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電            1,268,272             1,763,694   (-  2,028)
                    帳入値  前日比
ヒーティングオイル  2024/11     231.27    + 1.80
                   2024/12     232.56    + 2.06
改質ガソリン        2024/11     209.58    + 0.32
                   2024/12     206.86    + 0.71

注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油はまちまち。期近の主要限月は続伸。終値の前営業日比は期近2限
月が0.51〜0.67ドル高。その他の限月は0.33ドル安〜0.37ドル高。
 引き続きイスラエルのイランに対する報復攻撃が注目されるなか、石油施設が攻撃さ
れる可能性も浮上していることで、この日も期近の主要限月中心に買い意欲が強かっ
た。たださらに戻り高値を更新したものの、9月の米雇用統計発表後にドル高が進展し
たこともあり、週末前の利食い売りと重なって高値からはかなり上げ幅を縮小した。
 11月限は、アジアの時間帯の時間外取引ではおおむね73ドル台後半のもみ合いで
推移。欧州の時間帯に上昇して74ドル台に乗せて前日の高値を更新。しかし75ドル
タッチ後にいったん軟化して74ドル近辺まで崩れた。そのあと米国の時間帯に再び
騰勢を強めて75.57ドルまで戻り高値を更新した。後半は再び大きく上げ幅を縮小
して74ドル台半ばまで軟化した。
 バイデン米大統領はこの日、イスラエルをミサイル攻撃したイランへの制裁を検討し
ていることを表明したが、前日協議中としたイスラエルによるイランの石油施設攻撃に
関しては支持しないことを示した。

 米ベーカー・フューズによると、稼働中の米国の原油掘削装置(リグ)数は前週比5
基減の479基となった。

 この日発表された9月の米雇用統計は予想以上に強気の内容となった。非農業部門雇
用増が25.4万人と市場予想15万人を大幅に上回り、失業率も4.1%と前月の
4.2%から改善。賃金についても前年比が+4.0%と市場予想の同+3.7%を上
回った。これにより、ドルインデックスが101ポイント台半ばから102ポイント台
前半まで急伸した。

 改質ガソリン、ヒーティングオイルはともに続伸。原油の続伸に支援されたが、ガソ
リンの上げ幅はやや抑制された。

今日の材料
・バイデン米大統領がイスラエルをミサイル攻撃したイランへの制裁を検討していると
 表明。ただしイスラエルのイラン石油施設攻撃は不支持。
・稼働中の米国の原油掘削装置(リグ)数は前週比5基減の479基=米ベーカー・フ
 ューズ。
・予想以上に強かった9月の米雇用統計で、ドルインデックスが101ポイント台半ば
 から102ポイント台前半まで急伸。

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